川副が2連勝 先場所変化で敗れた千代嵐に“お返し”「ずっと頭の中にあったので一瞬よぎった」

[ 2022年11月16日 15:40 ]

大相撲九州場所4日目 ( 福岡国際センター )

<大相撲九州場所>川副は寄り切りで千代嵐を下す(撮影・中村 達也)
Photo By スポニチ

 昨年の学生横綱でデビュー2場所目の幕下・川副(23=宮城野部屋)が元十両の千代嵐(31=九重部屋)を寄り切って2連勝とした。

 川副が立ち合い左に動いて相手を泳がせ、そこから右差し左ハズで攻め込んで最後は左差し右前ミツの形で寄り切った。動きの良さと、下からの攻めのうまさを発揮。「体が動いたのでよかったです」と満足の内容だった。

 狙い通りのリベンジを果たした。先場所は相手の立ち合い左変化についていけず敗戦。「先場所変化で負けていたので、自分もちょっといなしてみようかな」と同じ技での“お返し”を試みた。「当たった後にいなすことを考えたので、最初から変化しようとは思ってなかった」そうだが、実際には立ち合いすぐに左へ変化。「先場所変化で負けたことがずっと頭の中にあったので、そこで一瞬よぎったのかもしれないです」。よほど悔しかったのか、脳裏から離れない先場所の記憶がとっさに体を反応させた。

 幕下15枚目格付け出しデビューで4勝3敗だった先場所と比べて「楽にはなっている。緊張感はあるけど硬くはない」とプロの土俵にも慣れてきた。先場所果たせなかった幕下優勝を目標に、残り5番も地元・九州を沸かせていく。

続きを表示

2022年11月16日のニュース