新潟高校駅伝の誤誘導 “被害”の中越高、部員には「心情に寄り添いケア」誹謗中傷への注意喚起も

[ 2022年11月16日 18:23 ]

中越高校のホームページから
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 10月28日に行われた全国高校駅伝の新潟県予選で運営ミスがあったとして、男子2位で12月の全国大会の切符を逃した中越高が抗議していた問題で、同校が16日にホームページを更新し、提出していた救済などを求める嘆願書に対する関係団体からの回答と同校の見解を掲載した。

 中越高によると、3区で先導の自転車に誤誘導があり、先頭を走っていた同校の選手の走行距離が約200メートル増えた。その結果、優勝した十日町高に逆転を許し、12秒差の2位で全国大会への出場を逃していた。中越高はレース翌日に大会運営の委員長に口頭で抗議したが、大会の規則では「記録が公表されてから30分以内に抗議があれば審議を行う」という決まりのため、聞き入れられなかったという。

 主催の新潟県高体連は再度の調査、聞き取りなどを行ったが、「運営に問題はない。抗議内容は受け付けず、本レースは成立し結果は確定しているものとする。なお、日本陸連担当者も同席の上、全国高体連に対して説明をしたが、運営に不適切な点はなく、救済はないものとすることに対して理解を得ている」と回答した。

 中越高は「本校としては、大会の運営は競技規則や申し合わせ事項に則って公平公正に大会運営されるべきであり、今回はその競技規則や申し合わせ事項の運用が不十分であった結果、公平公正な大会運営がなされなかったという見解です」とした上で、「陸上競技部員に対する対応については、現段階における状況説明をした上で、心情に寄り添いケアをしてまいります。また、何事も人のせいにせず、競技者としても一人の人間としても、前を向いて成長、進歩していけるよう指導してまいります」と説明した。

 また、「関係各位への言われのない誹謗中傷は絶対にあってはならないと考えており、誹謗中傷があるとすれば本校として誠に不本意なことであります」「運営のトラブルがなければ新潟県高校駅伝史に残る名勝負になったと思います。優勝校の十日町高校は最高のライバルであり、ライバルがいたからこそ本校の選手達もここまで大きく成長することができました。十日町高校の選手達は我々にとって尊敬し感謝する存在です。ご理解のほどお願い申し上げます」とした。

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2022年11月16日のニュース