37歳11カ月の玉鷲「年はただの数字」戦後3位の高齢三役昇進も意識せず「若々しい自分の相撲を」

[ 2022年10月31日 11:36 ]

小結に返り咲き、オンライン会見を行った玉鷲(日本相撲協会提供)
Photo By 提供写真

 日本相撲協会は31日、九州場所(11月13日初日、福岡国際センター)の新番付を発表した。秋場所で2度目の優勝を果たし、19場所ぶりに三役に復帰した玉鷲(37=片男波部屋)が都内の部屋からオンライン会見を行った。

 場所中に38歳の誕生日を迎える角界の鉄人は、優勝力士として迎える九州場所へ「若々しい自分の相撲を取りたい」と意気込んだ。「前に優勝した次の場所(19年春場所)は大負けしたので、勝とう勝とうと変に意識しないように、一日一日しっかりやって皆さんが喜ぶ相撲を取りたいと思います」。2度の優勝経験を生かし、いつも通り平常心で臨む構えを示した。

 37歳11カ月での三役復帰は戦後3位の年長記録。「年はただの数字だから」といつも通り年齢に関しては気にしていない。小結の地位については「(初日、千秋楽恒例の)協会あいさつに立ちたいなといつも思っていて、ようやくかないますね。あれやっぱりかっこいいと思います」と、約3年ぶりの三役に実感を込めた。

 九州場所への思いは人一倍強い。片男波部屋が宿舎を構える福岡県朝倉市は、自身が親善大使を務める“第二の故郷”。今月中旬には同市で優勝祝賀会が開催され「大勢の人が来てくれてうれしかった。自分の息子のようにハグしたり泣いたりしてくれた」とうれしそうに振り返った。片男波部屋が朝倉市に宿舎を構えるようになった12年以降、九州場所は10年間全て勝ち越しと験が良い。今年も「まずは勝ち越して皆さんに良い報告したい」とより一層の活躍を誓った。

続きを表示

2022年10月31日のニュース