日本勢GP初3冠! 渡辺倫果、初出場初優勝 SP6位から大逆転「今できる最大限の演技ができた」

[ 2022年10月31日 04:30 ]

フィギュアスケートグランプリ(GP)シリーズ第2戦スケートカナダ最終日 ( 2022年10月29日    ミシソーガ )

会心の演技に感極まる渡辺倫果(撮影・長久保 豊)
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 ペアで昨季世界選手権準優勝の三浦璃来(20)、木原龍一(30)組(木下グループ)はショートプログラム(SP)に続きフリーでもトップの138・63点を出し、合計で自己ベストを更新する212・02点をマークし、初優勝した。ペアの日本勢としても初のGP制覇。男子の宇野昌磨(24=トヨタ自動車)、女子でGP初出場の渡辺倫果(20=法大)も優勝し、3種目制覇も日本勢初の快挙となった。

 会心の演技を終え、渡辺は拳を握りしめた。SP6位から迎えたフリーで、冒頭のトリプルアクセル(3回転半)を成功させるなど、全てのジャンプを着氷。18年の紀平梨花以来となるGPシリーズ初出場初優勝を大逆転で決め「今できる最大限の演技ができた」と笑顔で振り返った。

 樋口新葉(明大)の故障により、急きょ出場が決まった今大会。調整期間は限られた上に「(出場するのが)私でいいのかな…」と思うこともあったというが、やるべきことに集中した。以前はカナダに練習拠点を置いていたが、新型コロナの影響で20年に帰国。日本でパワーアップし、第二の故郷で頂点に駆け上がった。

 素顔は、甲殻類の一種であるダイオウグソクムシのフィギュア収集が好きという、独特の感性を持つ20歳。その趣味を会見で問われると「中学の時に、6年間断食をしていても生きられると水族館で聞いてコレクションをしている」と理由を明かして、笑いを誘った。次戦のNHK杯に向け「フリーにトリプルアクセル2本を組み込みたい」と抱負を語った。

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2022年10月31日のニュース