ラグビー日本代表“デビュー” SO中尾隼太が新たな一歩「このレベルに慣れていきたい」

[ 2022年10月2日 04:03 ]

ラグビーアサヒスーパードライチャレンジシリーズ2022第1戦   日本代表(ジャパンXV)22―34オーストラリアA代表 ( 2022年10月1日    東京・秩父宮ラグビー場 )

<日本・豪州>前半、先制のPGを決める中尾(撮影・吉田 剛)
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 ラグビー日本代表(ジャパンXV)は今秋初戦でオーストリアA代表に22―34で敗れた。逆転負けで白星発進を逃したが、“代表デビュー”となったSO中尾隼太(27=BL東京)が先制を含む4PGで12得点をマーク。来秋のW杯フランス大会に向けた熾烈(しれつ)な司令塔争いで、新たな一歩を踏み出した。

 見せ場は早々にやってきた。0―0の前半2分、中尾は中央から約43メートル先のゴールへ蹴り込み、先制となるPGに成功。その後も同24、38分、後半14分にPGを決めた。今回はテストマッチではないため、キャップ非対象ながら“代表デビュー”戦。「緊張した1週間を過ごした。自分の持っている力を出し切ることができて少しホッとしている気持ちもあるし、自分のプレーに対する悔しさもある。後半に判断やスキルの乱れがあった」。安堵(あんど)の表情を見せつつ、反省が口をついた。

 司令塔の10番としてもキックを駆使し、積極的に敵陣エリアへ展開。ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチは「チームをリードしてくれた」と評価した。次戦は8日に福岡・ベスト電器スタジアムで、今秋初白星を懸けて同第2戦に臨む。「高いレベルでプレーできて楽しかったし、このレベルに慣れていきたい。一瞬一瞬で全力を出してチャンスをつかみたい」と中尾。29日のニュージーランドとのテストマッチで初キャップを獲得するため、必死にアピールを続ける。

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2022年10月2日のニュース