翔猿が初金星 照ノ富士に当たって離れて15度「がむしゃらに、捕まらないように」新三役昇進弾み

[ 2022年9月13日 04:10 ]

大相撲秋場所2日目 ( 2022年9月12日    両国国技館 )

寄り切りで照ノ富士(左)を破る翔猿(撮影・西海健太郎)
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 業師・翔猿が照ノ富士を寄り切って3度目の横綱挑戦で初金星を挙げた。自己最高位の東前頭筆頭で臨む場所で、新三役昇進へ向けて弾みとなる殊勲星をつかんだ。2場所ぶり8度目の優勝を狙う照ノ富士は早くも土がついた。

 蝶のように舞い、蜂のように刺した。翔猿が当たっては離れ、当たってはまた離れた。繰り返すこと実に15度目。今度は左、右と浅く差すと、自身より18センチ長身の横綱の懐へ突き刺さり、動きを止めず土俵際まで走った。

 「がむしゃらにとった。うれしいです。いつも捕まっていたので、捕まらないようにいきました」

 上手投げに沈んだ昨年名古屋場所の白鵬戦、そしてきめ出された今年夏場所の照ノ富士戦。3度目の横綱挑戦でつかんだ初金星の直後、喜びも興奮も表情になかった。荒く息をつくと、視線を上げて少しだけ胸を張った。

 審判長で照ノ富士の師匠、伊勢ケ浜親方(元横綱・旭富士)は「最後まで動いて、考えていた。差さないようにとっていた」と過去4戦全敗の照ノ富士を破った業師を称えた。

 10日目で勝ち越した名古屋場所は、兄弟子の遠藤が新型コロナウイルスに感染し、濃厚接触者に該当するとして13日目から休場した。「仕方のないこと。次に備えてやってきた。押す力を付けるためにぶつかり稽古を多くしてきました」。1メートル74の小兵は技ではなく、相撲の基本を見つめ直して再起を期した。

 途中休場の結果、8勝止まりだったが、コロナ関連の休場者が幕内だけで15人に達した影響で番付運に恵まれ、西前頭6枚目から大きく番付を上げた。新三役が目前で「しっかり意識してやっていきたい」。涼しくなった両国に、熱気を送り込む存在が現れた。

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