男子グレコ55キロ級・塩谷「最低限」銅メダルも「悔しい思いの方が大きい」

[ 2022年9月13日 04:11 ]

レスリング 世界選手権第2日 ( 2022年9月11日    ベオグラード )

男子グレコローマン55キロ級で銅メダルを獲得し、表彰式で笑顔を見せる塩谷優
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 非五輪階級の男子グレコローマン55キロ級で、塩谷優(20=拓大)が銅メダルを獲得した。日本勢のメダルは今大会初。敗者復活戦を勝ち上がり、3位決定戦ではマックスエミリアノ・ナウリー(米国)を7―0で下した。12日の第3日は60キロ級で東京五輪銀メダルの文田健一郎(26=ミキハウス)が準決勝に進出。女子が始まり、東京五輪53キロ級女王の志土地真優(25=ジェイテクト)が非五輪階級の55キロ級で4強入り。同62キロ級の尾崎野乃香(19=慶大)も準決勝に進んだ。

 初出場での銅メダル獲得にも達成感はなかった。前日の準々決勝では体の一部が滑る相手に敗戦。消化しきれない思いを抱えながらも、「最後まで勝ちきって帰ろうと思った」と切り替えて敗者復活戦、3位決定戦と連勝。メダルマッチでは躍動感あふれる戦いぶりを披露し、「銅メダルは最低限」と表情を引き締めたまま話した。

 昨年優勝した松井謙(日体大)との代表争いを制して出場。松井を破ったことで海外勢からも厳しくマークされる中、拓大監督でフリースタイル92キロ級代表の高谷惣亮(ALSOK)から「とにかく最初に攻めること」と金言を授かり乗り込んだ。「悔しい思いの方が大きい」と胸元のメダルを見つめ、リベンジとさらなる進化を己に誓った。

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