日大出身・石岡弥輝也が圧勝デビュー「これが大相撲の世界なんだなと実感」

[ 2022年9月13日 10:23 ]

大相撲秋場所3日目 ( 2022年9月13日    東京・両国国技館 )

<大相撲9月場所3日目>前相撲で煌貴龍(右)を攻める石岡(撮影・西海健太郎)
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 今場所の新弟子検査に合格した2人による前相撲が行われ、日大出身の石岡(23=伊勢ケ浜部屋)が煌貴龍(17=立浪部屋)を立ち合いから一気に突き出した。

 「緊張というよりワクワク感」と待ち望んでいたデビュー戦を圧勝で飾り「アマチュアと違う雰囲気を味わえた。これが大相撲の世界なんだなと実感しました」と、プロの力士になったことを肌で感じた。この日の相手は相撲未経験の17歳。「前に出て突き放すという考えでやりました」と実力の違いを見せた。

 青森・木造中、鳥取城北高、日大と名門校で実績を積んできた23歳。既に幕下力士級の実力はあると思われるが、まだ部屋で申し合い稽古は行っていない。「アマチュアと違って長いスパンで見ないといけないので、大相撲界の体作りというのを第一に心掛けています」。高校、大学時代に度重なる膝の大ケガに苦しんだということもあり、まずは下半身を徹底的に鍛えていく。鳥取城北高の先輩で同じ膝の大ケガから復活した部屋の横綱・照ノ富士のアドバイスも取り入れているという。

 猛稽古で知られる伊勢ケ浜部屋には横綱を始め6人もの関取がいる。「十両に上がるという目標ではなく幕内、その次は三役へと上がるまで満足しない部屋なので、心の強い力士が育つんだなと思う」。憧れの関取衆を目標に「少しでも早く関取に上がれるように」と夢を描いた。


 ◇石岡 弥輝也(いしおか・みきや)1999年4月9日生まれ、青森県五所川原市出身の23歳。6歳の頃に青森・つがる相撲クラブで相撲を始め、つがる市立木造中3年時に全国都道府県中学生大会3位。鳥取城北高1年時に全国高校金沢大会8強。3年時に全国高校総体準決勝でチームメートのアマルサナー(現幕下・狼雅)に敗れ3位。全国選抜宇佐大会3位。国体4位。日大2年時に全日本大学選抜金沢大会準優勝。全国学生体重別大会135キロ未満級準優勝。全国学生選手権団体戦優勝(先鋒)。3年時に全国学生選手権団体戦優勝(中堅)。4年時に全国学生選手権団体戦3位(先鋒)。1メートル84、146キロ。ベンチプレスはMAX220キロを挙げるという。

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