国枝 年間グランドスラムお預け 車いすの部男子シングルス史上初快挙目前で

[ 2022年9月13日 04:20 ]

テニス 全米オープン最終日 車いすの部男子シングルス決勝   ●国枝 6-7、1-6 ヒューエット〇 ( 2022年9月11日    米ニューヨーク ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター )

車いすの部男子シングルス決勝でヒューエットに敗れ悔しそうな国枝
Photo By 共同

 車いすの部男子シングルス決勝で第1シードの国枝慎吾(38=ユニクロ)が第2シードのアルフィー・ヒューエット(24=英国)に6―7、1―6で敗れ、年間グランドスラム(4大大会全制覇)を逃した。車いすの部女子シングルス決勝は上地結衣(28=三井住友銀行)がディーデ・デフロート(25=オランダ)に敗れた。

 車いすの部男子シングルス史上初の年間グランドスラムを狙った国枝がストレート負けを喫した。4大大会の連勝は4、全米の連覇も2でストップ。ヒューエットのリターンに押され、第1セットのタイブレーク、2―4の場面では痛恨のダブルフォールト。ウイナーも自身の16本に対し、39本を許し「ストロークは、僕よりも確実に相手の精度が高かった。完敗」と潔く受け止めるしかなかった。

 7月にウィンブルドン選手権を初優勝し、4大大会全制覇とパラリンピック金メダルを合わせた「生涯ゴールデンスラム」を達成。目標を見失いかけた中で今大会を迎え「久しぶりに大きな舞台で敗戦を味わって、いい部分もある。悔しいと感じることができてよかった」と強調。最大のライバルに敗れて湧いた悔しいという感情が何よりの収穫だった。

続きを表示

この記事のフォト

2022年9月13日のニュース