再編に揺れたラグビー大阪が始動 3部から再出発でも「1年で2部昇格」が絶対目標

[ 2022年9月5日 20:10 ]

練習中にコベイン・ヘッドコーチの話を聞く大阪の選手たち
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 ラグビー・リーグワンの3部から再出発となる大阪(旧NTTドコモ)が5日、大阪市内の練習場で始動した。

 NTTグループの再編によって浦安に強化が集約され、大阪は3部に降格。社員選手中心で新たなスタートを切ることになった中、選手たちは今季の目標を「1年で2部昇格」と声をそろえる。

 この日から本格的に動き出したチームで指揮を執るのは、昨季は浦安でディフェンスコーチを務めたマット・コベイン・ヘッドコーチ。GMには、かつてNTTドコモでプレーし、ヘッドコーチなども務めた高野一成氏が就任した。12年度シーズン終了後にヘッドコーチを退任してからはラグビーから完全に離れて社業に専念していたが、再編に揺れたチームから声が掛かり、迷いながらも復帰を決断した。

 「思い入れは誰よりも深い。戻ってこられたことに感謝だし、しっかりと責任と覚悟を持ってやっていきたい。今年に関しては、明確に2部昇格を目指す。シンプルな目標に向かって突き進みたいです」

 現在のメンバーは社員選手34人とプロ選手10人。昨季から大阪に所属する選手が31人で、浦安から6人、ほかのチームなどから7人が加わった。人件費が削減された一方、チームの活動を支える事業運営費は維持されており、バックアップ態勢は整っている。

 今月末から合宿に入り、10月からは花園(旧近鉄)とのプレシーズンマッチなど多くの実戦が組まれている。チームを率いるコベイン・ヘッドコーチが目指すのは「テンポの速いラグビー」。「前を向いて、守備でも攻撃でもチャンスなら狙いにいく。テンポの速いラグビーをやりたい」。開幕まで約3カ月。選手、スタッフともに大きく入れ替わった中でも、絶対的な目標に向かって新生大阪が動き出した。

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2022年9月5日のニュース