98年生まれ清水「トップガン マーヴェリック」効果?65で初の単独「トップ」発進

[ 2022年8月26日 05:30 ]

男子ゴルフツアー Sansan・KBCオーガスタ第1日 ( 2022年8月25日    福岡 芥屋GC=7191ヤード、パー72 )

第1日、10番でティーショットを放つ清水
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 清水大成(23=ロピア)が8バーディー、1ボギーの65をマークし、7アンダーで自身初の単独首位発進した。首位発進しながら、最終的に73位に沈んだ昨年大会のリベンジとしてツアー初優勝を目指す。1打差2位には河本力(りき、22=フリー)ら6選手が続いた。石川遼(30=CASIO)は70で56位と出遅れた。

 各選手が選ぶ大会恒例の入場テーマ曲。清水が選んだのは、お気に入りの映画「トップガン マーヴェリック」の曲だった。インから出てイーブンパーで迎えた12番。清水は15メートルのバーディーパットを残した。新調したスコッティキャメロンの黒色のマレット型パターを手に、2メートル近く左に切れるラインを沈めきる。ここから3連続バーディーで波に乗り、地元・福岡で“トップ”スタートだ。

 「いいスタートが切れた。小学生の頃から回っているので、やりやすい。気分転換にパターを替えて、それが良かったのかも」

 前週も1打差2位発進しながら、最終日に33パットと苦戦し22位。そこで、これまでピン型だったパターを、試合で初めてマレット型に替えた。「ヘッドが大きい分、方向性が出て出球が芝目に負けない」。芥屋GCの芝目の強い高麗グリーン攻略の武器になった。

 「部で活動するとなれ合ってしまう」とあえてゴルフ部のない東福岡高を選び、個人で活動した経歴を持つ23歳。桂川有人、金谷拓実らと同じ98年度生まれの男子版「黄金世代」のホープだ。先月の試合のない期間に3日間、クラブを握らず「過去の自分」と向き合った。大学時代のスイング映像を見直し、アドレスの重心をかかとよりに戻してショットの状態が上向きに。そして、そのショットとパットがかみ合った。

 昨年大会では首位タイでスタートも、その後に崩れて73位に沈み、悔しい思いをした。「またここから落ちていくようじゃ、成長していない。気負わず、同じリズムで回れたら」。成長を示し、地元でツアー初優勝をつかむ。

 ◇清水 大成(しみず・たいせい)1999年(平11)1月17日生まれ、福岡県春日市出身の23歳。9歳の時に父と一緒に練習場に行き、ゴルフを始める。東福岡高から日大に進学。17年には日本学生で21年ぶりの1年生王者となる。20年10月にプロ転向し、21年にシード権獲得。握りはベースボールグリップ。今年3月から1人暮らしを始め、料理に挑戦。唐揚げやしょうが焼きを作り、ポイントは「調味料多め」という料理男子。名前の由来は「大きく成長するように」。1メートル75、74キロ。

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