ラプターズ初勝利もバンブリートが負傷退場 渡辺は1分出場 バーンズが新人王

[ 2022年4月24日 06:48 ]

ゴール下で76ersのエンビードとリバウンドを争うラプターズのアチューワ、シアカム、ヤング(AP)
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 東地区第5シードのラプターズ(48勝34敗)は23日、地元トロント(カナダ・オンタリオ州)で行われたプレーオフ1回戦の第4戦で、第4シードの76ers(41勝31敗)を110―102(前半50―49)で下して4戦目で初勝利。1万9800万人のファンの大声援を受けて選手が奮起し、スイープによる敗退を免れた。

 パスカル・シアカム(28)が第4Q(30―25)の15得点を含む34得点と奮闘。ゲイリー・トレントJR(23)は24得点をマークして勝利に貢献した。第2戦で左足首を痛めて第3戦を欠場していたスコッティー・バーンズ(20)は、今季の新人王に選出されたこの日に2試合ぶりに復帰してベンチからスタート。第2Qに転倒して再び左足首を痛めてヒヤリとする場面があり、放った4本の3点シュートはすべて外してしまったが、26分出場して6得点と11リバウンドを記録した。

 渡辺雄太(27)は106―94で迎えた第4Qの残り1分19秒からコートに登場。第1戦(5分で2得点)に続いてプレーオフ2回目の出場となったが、残り1分3秒に左サイドからインサイドにドライブした放った唯一のシュートは入らず無得点に終わった。

 ただしラプターズでは今季20・3得点で球宴にも出場したフレッド・バンブリート(28)が第2Qに脚をひきずりながらロッカールームに下がり後半は欠場。第4戦では15分の出場で5得点にとどまり、バーンズは復帰したものの、今度はバックコートの大黒柱を失う一戦となった。

 NBAのプレーオフで3戦全敗となったのは過去143回あるが、4連勝してシリーズを制覇したケースは皆無。ラプターズにとってきびしい状況は依然として続いている。

 右手親指を痛めていたセンターのジョエル・エンビード(28)は第4戦で出場したものの、第1Qは放った5本のシュートをすべて失敗。結局39分の出場で21得点と8リバウンドをマークしたものの、表情を曇らせながら痛みと“格闘”する場面もあった。

 ジェームズ・ハーデン(32)がチーム最多の22得点、トバイアス・ハリス(29)は15得点と11リバウンド、タイリース・マキシー(21)は11得点。ターンオーバーによる失点はラプターズ(11回)の3点に対して76ers(16回)は22点だった。

 なお新人王の選考では、ドラフト全体4番目に指名され、今季74試合で15・3得点、7・7リバウンド、3・5アシスト、1・08スティールをマークしていたバーンズが1位票(5点)を48、2位票(3点)を43、3位票(1点)の計378点で受賞。ラプターズからの新人王は、1996年のデーモン・スタウドマイア、1999年のビンス・カーター以来、史上3人目となった。

 新人王の次点は全体3番目に指名されて15・0得点、8・3リバウンド、1・67ブロックショット(リーグ8位)をマークしていたキャバリアーズのセンター、エバン・モーブリー(20)で1位票43、2位票46、3位票10の363点。1位と2位の差(15点)は現行の選考方式となったここ20年で最少となった。

 3位はドラフト全体トップで指名されたピストンズのガード、ケイド・カニングハム(20)で1位票9、2位票10、3位票78の153点だった。

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