三重が相模原を破り1部自動昇格に王手 ラグビー2部順位決定戦開幕

[ 2022年4月24日 15:45 ]

ラグビーリーグワン2部 1~3位順位決定戦第1節   三重19―17相模原 ( 2022年4月24日    相模原ギオンスタジアム )

 リーグ戦3位・三重(旧ホンダ)が敵地で同1位・相模原(旧三菱重工)とのシーソーゲームを制し、勝ち点4を獲得。三重は4月30日の第2節、同2位・花園(旧近鉄)戦(大阪・花園)に勝利すれば、来季1部への自動昇格が決まる。

 16―17で迎えた後半36分に途中出場のSOジョノ・ランス(31)がPGを決めて逆転し、2点リードのまま、試合はロスタイムに突入。一人人数の少ない相模原は自陣の10メートルライン付近のスクラムから17フェーズを重ね、必死の抵抗を試みたが、三重はこれを攻めのディフェンスで敵インゴールまで押し戻してノーサイド。雨中の激戦に終止符を打った。

 「80分間通して凄くタフな時間帯が長く続いた試合だったんですけど、全員が諦めず最後まで僕たちのプレーをやり続けられたので結果として勝利につながったんじゃないのかなと感じてます」

 ゲームキャプテンを務めたフランカー古田凌(26)は大事な順位決定戦初戦でリーグ戦首位の相模原から大きな勝ち点4をもぎ取り、充実した表情で試合を振り返った。

 1部への自動昇格を懸けた次戦の第2節は今季リーグ戦で10―62、30―40と2連敗している花園が相手になる。

 「試合内容を見てもまだまだ成長できる部分はたくさんあると思うんで。ショートウイークにはなりますけどしっかりと成長していけたらいいなと思います」

 リーグ戦の結果を覆す勝利に就任1年目の上田泰平ヘッドコーチ(40)も大きな手応えをつかんだ。

 一方の相模原はニュージーランド代表21キャップの司令塔、コリン・スレイド(34)がわずか12分で負傷交代。試合序盤でゲームプランの変更を余儀なくされた上に、後半33分には途中出場のフッカー大塚憂也(27)が危険なタックルによる反則を犯し、イエローカードで退場。辛うじて7点差以内の敗戦に与えられる勝ち点1を獲得した。次戦は中1週で行われる5月8日の第3節、花園戦(東京・秩父宮)になる。

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2022年4月24日のニュース