満身創痍も執念の2大会ぶり優勝 冨田若春が2年連続世界代表入り 柔道全日本女子選手権

[ 2022年4月17日 21:30 ]

柔道全日本女子選手権 ( 2022年4月17日    神奈川・横浜武道館 )

 2年ぶり2度目の優勝を果たし、皇后杯を手に笑顔の冨田若春
Photo By 代表撮影=共同

 体重無差別で女子日本一を決める大会は、78キロ超級の冨田若春(わかば、25=コマツ)が2大会ぶり2度目の優勝。大会後に行われた全日本柔道連盟の強化委員会で、10月の世界選手権(タシケント)代表に内定した。

 実は満身創痍(そうい)だった。昨年6月の世界選手権決勝で左膝を負傷し、同7月に手術。同10月には以前にもメスを入れていた右膝の再手術を受け、「手術を受けて1カ月は足が付けなかったのがきつかったし、リハビリもきつかった」という苦しい時間を過ごした。

 年末に畳の上での稽古を再開し、今年2月のグランドスラム(GS)パリ大会で復帰戦優勝。しかし帰国後の隔離を経て稽古再開直後に新型コロナの濃厚接触者となり、自室から出られない日々が続いた。そんな逆境を乗り越えて、3月中旬の東京都選手権を制して今大会の出場権を得ると、返す刀で今月初旬の全日本選抜体重別選手権で連覇を達成。この時点で2年連続の世界選手権代表入りは濃厚となった。

 しかし選抜の決勝で、今度は右手を負傷。今大会までの2週間の間に痛み止めを2度打ち、飲み薬も毎日服用しており、「本来なら出られない。(試合中も)痛いな、と思っていた」という状態で、この日もテーピングを施しての強行出場だったが、見事に5試合を勝ち抜いた。「やっぱり試合に出て優勝するのが大事。出ないのが一番ダメと思っていた。どういう状況でも勝てたのは、自信になった」と安どの笑みを浮かべた。

 東京五輪代表争いでは素根輝(パーク24)、朝比奈沙羅(ビッグツリー)の2強を崩せず3番手という立ち位置だったが、ここ1、2年で急速に力を付け、同級で唯一の世界選手権代表に選出された。24年パリ五輪出場に意欲を燃やす女王は、世界選手権に向けて「海外選手と戦うことになる。五輪ももちろん海外選手が相手なので、勝ってアピールしたい」と闘志。女子日本代表の増地克之監督も「昨年の世界選手権の経験が生きているのではないか。十分(世界で)戦える自信を持ったと思う」と目を細めた。

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