坂本花織「燃え尽きた」「落ちこぼれみたい…」 北京銅メダルから紆余曲折を経て世界選手権

[ 2022年3月23日 00:12 ]

本番リンクで午後練習にのぞむ坂本花織(撮影・長久保 豊)
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 23日に開幕する世界選手権の公式練習が22日、フランス・モンペリエの会場で行われ、北京五輪銅の坂本花織(シスメックス)が本番リンクで調整した。

 練習では3回転ループ、フリップ―トーループの連続3回転などを修正。曲かけはフリー曲を流して動きを確認した。

 今年2月の北京五輪では銅メダルを獲得。日本女子にとっては、10年バンクーバー五輪銀の浅田真央以来となる表彰台に上がったが、その後は紆余曲折があった。

 「五輪が終わって1週間は隔離期間があったので、五輪に出たメンバー数人と滑って、お互いに“頑張ろう”と言っていて。その1週間は調子が落ちきらずに頑張っていたけど、その後は調子が落ちて、落ちこぼれみたいな練習が1週間ぐらい続いちゃって。精神的にも、完全に燃え尽きたなと思うぐらい、上がる見込みがなくて…。朝晩変わらず練習はして、その間の時間は昼寝をしたり走ったりしていたけど、さすがに無理となって。いろんな人に気分転換に付き合ってもらったりして、出発する週に気持ちが上がってきて、だいぶ前向きに戻ってきました」

 心身ともに浮き沈みがありながら、日本女子のエース格として臨む世界選手権。北京で銅メダルを獲得し、常に上位を争ってきたロシア勢が今大会は不参加とあって、優勝候補とも目される。
 「(五輪後に日本へ)帰ってから、個人銅メダルというのが目につくところも貼ってあって、うれしいことだけど、それが重荷になってしまって、見ないようにしようと過ごしていて。世界選手権が終わるまでは、獲ったことは忘れようと。世界選手権に向けて“新たな気持ちで”と切り替えているので、いつも通り、前と変わらない気持ちで」

 あす23日の女子SPは第6グループ3番目の30番滑走に決まり、日本時間午後23時30分から演技を披露する。

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2022年3月22日のニュース