日本バレーボール協会新会長は川合俊一氏に決定「協会を立て直す」3つの注力ポイント挙げる

[ 2022年3月22日 13:03 ]

川合俊一氏
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 日本バレーボール協会(JVA)は22日、都内で臨時理事会を開き、元五輪代表の川合俊一氏(59)を新会長に選定した。診断書偽造問題で1月に解職となった嶋岡健治前会長の後任。1月13日から会長代行を務めていた河本宏子氏(64)は副会長となり、新体制がスタートした。

 川合氏は同協会を通じて「日本バレーボール協会の将来が懸かる極めて重要なタイミングで声をかけていただき、これ以上なく、身の引き締まる思いがしている。不退転の覚悟を持って、協会を立て直すべく、職務にあたって参りたい」と決意表明した。

 また、会長就任にあたって注力すべき3つのこととして、透明性の高い開かれた団体を目指す「ガバナンスの高度化」、国際バレーボール界におけるJVAのプレゼンス向上に努める「国際交渉力の強化」、競技人口やバレーボール・ビーチバレーボール関心層の拡大を図る「発信力の強化」を挙げた川合氏。「国民の皆さまに信頼いただける競技団体となり、バレーボールならびにビーチバレーボールを活力・心の拠りどころとしていただけるよう、理事、職員はもとより、JVAを支えてくださっている加盟団体をはじめとする関係者の皆さまと連動して参りたい」とコメントした。

 川合氏は日本体育大時代から代表入りし、1984年ロサンゼルス、88年ソウル両五輪に出場。一線を退いた後はタレントとしても活躍した。明るく快活な人柄や知名度の高さが、協会幹部らによる不祥事で失った信頼の回復を任せるのに最適と判断。17日の理事会で新理事の候補に選出され、18日の臨時評議員会で選任されていた。

 偽の診断書は2020年1月のビーチバレー男子ワールドツアーへの参加予定ペアのキャンセルを巡って協会幹部らが作成。第三者委員会の調査報告書などでは、嶋岡前会長らは20年12月には事態を把握しながら公表せず、記者会見でも虚偽の答弁を繰り返した。

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2022年3月22日のニュース