新谷 13年ぶりフルマラソン挑戦で日本歴代6位自己新も「やっぱり私はトラックで頑張りたい」

[ 2022年3月7日 05:30 ]

東京マラソン ( 2022年3月6日    東京都庁前~東京駅前 )

東京マラソン女子で7位でゴールする新谷仁美
Photo By 代表撮影

 東京マラソンで13年ぶりの42・195キロに挑戦した東京五輪女子1万メートル代表の新谷仁美(34=積水化学)は日本歴代6位の2時間21分17秒で7位だった。自己ベストはマークしたものの、40キロすぎで一山に突き放されて日本人2位。「どの種目よりも過酷と思った。もう嫌。二度と走りたくない」と苦笑いした。

 東京五輪で21位と惨敗し、1カ月間引きこもるほど打ちのめされた。だが、マラソン再挑戦を決めると、自身に対する周囲のサポートや応援を実感。「結果が出ずに自分を責めると、携わる人たちも責めることになる。失敗しても自分を責めないようにしよう」とマイナス思考をやめてレースに臨み、「負けたけれど不思議と気持ちは軽やか」と振り返った。

 それでも充実感は得られなかった。「マラソンの魅力が分からないし、走る人の気持ちが理解できない。ビジネスを考えたらマラソンはいいと思うけど、生きる上で2時間も走る必要はないと今日、はっきり決まった」。“新谷節”をさく裂させると、7月の世界選手権(米オレゴン州ユージン)へ向け「やっぱり私はトラックで頑張りたい」と意向を口にした。

 4日のレース前会見では「42・195キロの間に新しい恋人を見つけられるように頑張りたい」と話していたが、「いなかったです。いなかったので、また新しい恋人を探しに旅に出ようかと思います」と笑った。

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2022年3月7日のニュース