諏訪利成氏 鈴木と一山に見たプレッシャーに打ち勝つ強さ

[ 2022年3月7日 05:30 ]

東京マラソン ( 2022年3月6日    東京都庁前~東京駅前 )

東京マラソンのレース後、記者会見する鈴木健吾
Photo By 代表撮影

 【諏訪利成の目】鈴木は、昨年のびわ湖毎日とシカゴを経て、自分の力がついてきた確信があったと思う。本人が状態が良くないと言っていたのは前回のレースと比べてであって、手応えがないわけではなかった。25キロ付近から自分で勝負にいく判断ができていた。自分のペースに持ち込むことができたのは、日本記録を出した成功体験があるから。実力がついているのだと思う。

 最大に注目された中で勝ちきれたことで、より一層、世界と戦える自信がつく。日本記録を出したびわ湖毎日から3回目のレースを経験。これが彼の最低ラインとなり、リスクを恐れることなく、今後は先頭集団についていくなど踏み込んだレース展開が期待できる。

 女子の一山もペースメーカーや他の男子選手、新谷と最後まで競い合うことで好タイムが出た。鈴木と同様にプレッシャーがかかる中で1位になる強さがある。夫婦でのギネス記録は喜ばしいことで、ほほ笑ましく思っている。(アテネ五輪男子マラソン6位入賞、日立物流陸上部コーチ)

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2022年3月7日のニュース