体操W杯で胸に「Z」マークのロシア選手を処分へ 内村と名勝負、ウクライナのベルニャエフも非難

[ 2022年3月7日 12:08 ]

 「Z」マークをユニホームにつけて5日の体操種目別W杯に出場したロシアのイワン・クリアク(ユーチューブ映像より)
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 国際体操連盟(FIG)は6日、ウクライナに侵攻したロシア軍の戦車に描かれている「Z」マークをユニホームの胸に付けて体操の種目別W杯(2~5日、ドーハ)に出場したイワン・クリアク(20=ロシア)の懲戒手続きに入るよう体操倫理財団に求めると発表した。

 ロシアの選手がFIG主催大会で国旗などの使用を禁じられていた中、クリアクはロシアで勝利を意味するとされる「Z」を付けて男子平行棒で3位に入り、優勝したウクライナのイリヤ・コフトゥン(18)と表彰台に上がった。英メディアなどによると、ロシア女子で五輪金メダルを2回獲得したスベトラーナ・ホルキナさん(43)が「ロシア人であることを恥じていない人たちのキャンペーン」としてZマークの拡散を呼びかけているという。

 これに対し、16年リオデジャネイロ五輪で内村航平と名勝負を繰り広げたことで知られるウクライナの五輪金メダリスト、オレグ・ベルニャエフ(28)はインスタグラムに「ロシア人に“スポーツと政治は別”と叫ばせるな」と非難の投稿。優勝した同胞のコフトゥンを祝福し「ウクライナに栄光あれ」とメッセージを添えた。

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2022年3月7日のニュース