北京パラでも“ロシア締め出し”の声拡大 米が声明、ベラルーシ含め国際大会からの除外要求

[ 2022年3月2日 05:30 ]

 米国オリンピック・パラリンピック委員会(USOPC)は1日に声明を発表し、4日開幕の北京冬季パラリンピックを含む全ての国際大会からロシアとベラルーシの選手と役員を除外するように求めた。国際オリンピック委員会(IOC)が2月28日に各国際競技連盟(IF)や大会主催者に勧告した内容を支持するもので、国際パラリンピック委員会(IPC)が実現に難色を示している北京パラリンピックからの除外にも踏み込んだ。USOPCは声明で「平和を取り戻すまでに取ることが好ましい唯一の行動」と指摘。IPCは両国選手の出場可否について2日の理事会で協議する。

 各国オリンピック委員会(NOC)はIOCの勧告に賛同する姿勢を示しており、英国とドイツはロシアとベラルーシの除外を要求する共同声明を発表。一方、ロシア・オリンピック委員会は強く反発、ポズドニャコフ会長は声明で「各IFの差別的な決定に国内の競技団体が異議申し立てを行う場合、必要なあらゆる支援を提供する」と対抗する構えを強調した。

 《現地入りのロシア選手「スポーツは政治と別物」》北京パラリンピックへの参加可否が注目されるロシア勢の選手が1日、北京北部延慶での練習後に取材に応じ「今、私たちは大きなスポーツイベントにいる。スポーツは政治と別物だ」と述べた。発言したのは、14年ソチ大会のアルペンスキー男子立位回転で銅メダルのアレクサンドル・アリャビエフで「政治については話さない」と険しい表情で前置きした上で語った。今大会のロシア勢はドーピング問題の制裁で個人資格のロシア・パラリンピック委員会(RPC)として参加を予定している。

続きを表示

2022年3月2日のニュース