JOC山下会長 IOCの勧告に「判断を全面的に賛同したい」 プーチン氏とは「親しくない」

[ 2022年3月2日 05:30 ]

JOCの山下泰裕会長
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 日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長が東京都内で取材に応じ、国際オリンピック委員会(IOC)がロシアとベラルーシの選手、役員を国際大会から除外するよう勧告したことについて「IOCの判断を全面的に賛同したい」と述べた。理事を務める国際柔道連盟(IJF)がロシアのプーチン大統領の名誉会長とアンバサダー職を一時停止したことについても「このような事態で務めていることは好ましくないとはっきり伝えた」とし、「ウクライナの人が安心して暮らせる日が来ることを願うばかり」と話した。

 山下氏は柔道愛好家で8段を持つプーチン氏と長年親交があるが、「みなさんが思っておられるほど親しいわけではない」と否定。先月の北京五輪でも「会っていない。全くコンタクトもないし、どこにいたのかも分からない」と強調した。

 《プーチン氏処分、講道館見送りへ》柔道総本山の講道館は、12年10月にIJFがプーチン氏に授与した8段の段位について、剥奪などの処分は行わないとの方針を示した。関係者は「講道館はあくまで教育機関。それぞれの人間には将来がある。これまでも(個人の段位を)剥奪したことはない」と説明し、静観する構えだ。一方で国際統括団体のワールドテコンドーは、13年に授与した名誉9段黒帯を剥奪すると発表した。

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2022年3月2日のニュース