桑木志帆、最下位から活躍へ 93期女王が1勝へぶっ飛ばす

[ 2022年3月2日 05:30 ]

<ダイキンオーキッドレディース・練習日>練習ラウンドで笑顔を見せる桑木志帆(撮影・西尾 大助)
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 【女子ゴルフ2022年開幕 輝け!ルーキー(中)】昨年12月の新人戦を制し、20年度プロテスト合格者による93期No・1のタイトルをつかんだのが桑木志帆(岡山御津CC)。平均250ヤードを誇る飛距離が武器だ。

 岡山市出身の19歳。4歳からゴルフを始め、小学1年時に初めて出た大会は117を叩いて最下位だった。それでもくじけることなく、「真剣に本気でやっていました」。うまくなりたい、勝ちたいという思いを持ち続けた。父・正利さんからの教えを守り、自身の身長ほどある大きな竹ぼうきでの素振りを日課に。そんな努力の積み重ねが、今につながっている。

 昨年6月のプロテストで一発合格。ただ順位に関しては、合格者では最下位の20位タイだった。実はここ数年、最下位合格者の活躍が顕著。17年は昨季5勝の小祝さくら、18年は賞金女王の稲見萌寧、19年には全米女子オープン覇者の笹生優花と賞金ランク4位の西郷真央がいる。桑木は「聞いたことがあります。続けるように」と笑顔で言い、「前半戦には出られるので、その中で1勝を」と今季の目標を掲げた。

 19歳は自身の注目してもらいたいポイントに、最終ホールでのバーディー奪取を挙げる。「観客の方がいてテレビにも映る。気合が入って“絶対に取ってやる”と思います」。確かに新人戦では、最終日の最終18番でバーディーを奪って首位に追いつき、プレーオフに持ちこみ勝利をつかんだ。最後の最後まで、桑木のプレーから目が離せない。(中村 文香)

 ◇桑木 志帆(くわき・しほ)2003年(平15)1月29日生まれ、岡山市出身の19歳。17、18年の中国女子アマ優勝。最終予選会13位で前半戦出場資格を獲得した。名前の由来は「志を持ち船の帆のように海、大きいところに羽ばたいてほしい」との願いから。倉敷芸術科学大在学中。1メートル64、57キロ。

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2022年3月2日のニュース