“皇帝”プルシェンコ氏 プーチン大統領を「信頼してる」 ネット上で批判殺到「失望」「正気になれ!」

[ 2022年3月2日 17:05 ]

ロシアのプーチン大統領(左)とプルシェンコ氏
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 2006年トリノ五輪フィギュアスケート男子金メダリストで“ロシアの皇帝”として知られるエフゲニー・プルシェンコ氏(39)が2日、自身の公式インスタグラムを更新。ロシアのウクライナ侵攻により国際スケート連盟(ISU)が、国際大会からロシアとベラルーシの選手を除外したことに「スポーツと政治を混同してはならない」と怒りの投稿。さらに「私は大統領を信頼しています」とロシアのプーチン大統領を擁護するコメントをしたため、ネット上で多くの批判を浴びた。

 プルシェンコ氏は今月23日開幕のフィギュアスケート世界選手権(フランス)などの国際大会にロシア、ベラルーシの選手が出場禁止となったことに対しSNSで「もう黙っているわけにはいきません。アスリートとして、また良識ある人間として、スポーツは政治を超えるものだと思ってます。しかし、実際にはそうなっていない。我が国の代表チームをすべての大会から排除したISUの判断は間違っている」と痛烈に批判。

 続けて「スポーツと政治を混同してはならないし、アスリートが今のように罰せられ、パフォーマンスや競技をする権利を奪われるようなことがあってはならない。これは差別であり、アスリートの権利を直接かつ著しく侵害するものだ。我が国のスケーターは、世界最強であることを証明している。この選手たちの存在なくしてフィギュアスケートの面白さは語れません。スポーツ界のロシア代表に対して適用されている制裁措置は不適切であり、政治的なものです。誰もが平和を望み、私もそれを望んでいます。一日も早くすべてが終わり、交渉が実を結ぶことを心から願っています。私は私たちの大統領を信じています」とコメントした。

 だがこのプルシェンコ氏の発言によって、ネット上では「不公平だと?ウクライナでは防空壕の中で出産する女性もいるんだぞ」「ユージン(プルシェンコ氏)、正気になれよ!!スポーツ、文化は政治と混同してはいけないが、ウクライナでは子供たちも死んでしまっているんだぞ」「私はウクライナのフィギュアスケーターですが、今は氷上に出られないだけでなく、普通の生き方ができません。24時間前から地下に逃げ込んでいます。一般市民や子供たちが死んでいる今、スポーツは重要なのか!申し訳ありませんが、あなたに対する尊敬の念は失せました」「平和な街で、家族の温かさに包まれて、平和を望むのはいいことです。防空壕の中に座って平和を望むなんて想像できますか?彼らはスポーツやフィギュアスケートどころではありません。あなたは黙ってて下さい」と批判が殺到。

 さらにプーチン大統領を擁護する内容にも触れ「ウクライナで起きていることを見て、なぜ大統領を信じると言えるのか…」「平和を望むなら、今すぐ大統領に戦争を止めるよう訴えなさい」「あなたの意見はプーチンとの友好関係を匂わせるだけですよ」「正直言って失望しました」などといった声もあった。

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