JPC森会長 ロシアの北京パラ参加は「IPCの決定を尊重せざるを得ず」全面的に支持しない

[ 2022年3月2日 23:39 ]

 日本パラリンピック委員会(JPC)の森和之会長は2日、国際パラリンピック委員会(IPC)がロシアとベラルーシの選手を国名などを使用しない「中立選手」として北京パラリンピック(4日開幕)への参加を認めた発表に対し、「今回の決定を全面的に支持しているわけではありません」などとコメントした。

 JPCを通じた書面で「人命、人権、平和が重要であるということについても議論の余地はないと考えます。しかしながら、参加する日本選手団としてはIPCの決定を尊重せざるを得ず、本決定に従うことといたしました」と説明した。

 21年12月2日に国連総会で決議された五輪休戦についてもコメント。休戦期間は北京五輪開幕の7日前から北京パラリンピック閉幕の7日後までとされており、「ロシアを含む国連加盟国193カ国の採決により決定したもので、大変重要なものです。これを踏みにじる今回のロシアのウクライナ侵略は極めて重大な問題で、とても容認できるものではありません」。最後は「JPCはロシアによる残虐な殺戮、人権侵害を強く非難し、直ちに、停戦とロシア軍の撤退がなされること、そしてウクライナの平和が回復されることを願います」と伝えた。

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2022年3月2日のニュース