平野歩夢「僕以上に怒っている人もいた」 採点システムは「整理させた方がいい」 一夜明け会見

[ 2022年2月12日 11:07 ]

男子ハーフパイプで金メダル獲得から一夜明け、記者会見する平野歩夢=12日、張家口(共同)
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 北京五輪男子スノーボード・ハーフパイプで悲願の金メダルを獲得した平野歩夢(23=TOKIOインカラミ)が12日、一夜明け会見を行った。

 斜め軸に縦3回転しながら横に回る超大技「トリプルコーク1440」を含むルーティンを公式戦で初めて完遂しながら91・75点止まりだった決勝2回目は、採点について世界でも物議を醸している。

 平野歩は2本目に得点が伸びなかった要因や、ジャッジシステムについて聞かれると「僕が思っているように周りも思っていてくれて、僕以上にもっと怒っている人もいたという状況もあったので、僕だけではなく、今後のスノボのジャッジ全体を含めた基準として、しっかり今回はどこを見ていたという説明は聞くべきだと思うし、競技をやっている人は命を張ってリスクも背負っているので、選手のためを思って、整理させた方がいいんじゃないかと。振り返ってみると、スルーしない方がいいと思う」とコメント。

 フィギュアスケートのような採点ならフェアになるかも知れないか、という問いには「スノボは幅広くていろんなスタイルがあっての魅力がある。それはそれとして切り分けるべきだと思っている。競技の世界の感動や人に与えるものは、競技からしか生まれない。高さ、グラブ、そういうものを計れる何か、そういうものを整えていくべきだと思うし、ジャッジの評価もそういう意味では、ちゃんとしていない。選手の最大のリスクを抱えてやっているものに対して、しっかり評価してジャッジすべきだと思う。全部を計る新たなシステムというか、そこは今後、他競技ではそういうのがあるので、スノボも大会と大会じゃないものを切り分けて、そういうものを、しっかりするべき。そういう時代になってきたという気がする」と答えた。

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