同学年ライダー・笹岡建介が平野歩夢を祝福 スケボーでパリ五輪一緒に目指したい

[ 2022年2月12日 05:30 ]

北京五輪第8日 スノーボード・ハーフパイプ男子決勝 ( 2022年2月11日    雲頂スノーパーク )

19年の日本スケートボード選手権の表彰式で笑顔の平野歩(左)と笹岡
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 歩夢、また一緒にスケボーしようぜ――。半年前の東京五輪で、平野歩とスケートボード・パークの代表を争った笹岡建介(22=MKグループ)は、同学年ライバルの凄さを誰よりも知る一人だ。「スケボーをやって、半年後にスノボで五輪に出るなんて考えられない。凄い挑戦」と舌を巻く。

 14年2月、平野歩がソチ五輪で銀メダルを獲得した時は、同じ中3だった。「テレビの中の人だった。スケボーは五輪種目にも決まっていなかったし」と別世界に生きる人間だと思っていたという。ところが18年の平昌五輪後、東京五輪挑戦を表明。「正直びっくりした」と言いつつも、公式戦初戦となった19年3月の日本オープンは、平野歩を見たさに多くのメディアやファンが集結。光を当ててくれたことに、感謝しかなかった。

 笹岡は平野歩の技術面や体力面の凄さを「軸ができているので、バランスがいい。乗れるかどうかという時も、体幹が強いのでグッと抑えて次につなげられる」と表現する。当初は技の種類が少なかったが、一緒に練習すると、見せた技を即興でまねたという。「え?そんなに簡単だったかな?」と面食らうほど。ここ一番の集中力は凄みがあり、チャレンジ精神も旺盛。刺激を受けることばかりだった。

 「どうせ出るなら一緒に」と誓い合っていたが、笹岡は五輪出場権を逃した。「俺、出られんわ」と伝えると「マジで?嫌だな」と寂しがってくれた平野歩。五輪予選の直前には向こうから連絡をもらい、ビデオ通話。難度の高いパークに頭を悩ませていたというが、ふたを開ければ「初めて見る技をやっていた。いつ練習しとったやんな?と」。決勝進出は逃したが、またもや驚かされた。

 「大会で一緒にいるのは楽しいし、いた方がモチベーションも上がる。僕的には、また一緒に目指したい」。2年後はパリ五輪。笹岡は金メダリストになった盟友が、再びスケボーシーンに戻ってくるのを待ち望んでいる。

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2022年2月12日のニュース