堀川が完全V!イップス乗り越え2年5カ月ぶり歓喜「来年は賞金王を」

[ 2021年11月29日 05:30 ]

男子ゴルフツアー カシオ・ワールドオープン最終日 ( 2021年11月28日    高知県 Kochi黒潮CC=7335ヤード、パー72 )

地球儀のトロフィーを手にガッツポーズの堀川未来夢(撮影・井垣 忠夫)
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 プロ8年目の堀川未来夢(みくむ、28=Wave Energy)が6バーディー、1ボギーの67とスコアを伸ばし、通算19アンダーで初日から首位を守って逃げ切り勝ち。やはり完全優勝だった19年6月のツアー選手権以来、2年5カ月ぶりのツアー2勝目を挙げた。この日のベストスコア63で回った宮里優作(41=フリー)、今平周吾(29=ダイヤ)が通算17アンダーの2位に入った。

 最終18番で30センチのパットを沈めると両手を上げてギャラリーの拍手に応えた。笑顔全開のVシーン。堀川がパッティングイップスを抑え込み、復活優勝を果たした。「今日一日と、この2年半。長かったというのが今の一番の率直な気持ちです」。19年6月の国内メジャー、ツアー選手権で初優勝し、全米、全英両オープンも経験。大きな飛躍を遂げたこの年の最終戦、日本シリーズでイップスを発症した。

 右手が水の中を動くような違和感を覚え、意図しない方向に球を打ち出してしまう。この日の14番でもカップ右を狙った4メートルのバーディーパットが左へ。症状が顔を出したが「ついに出たよ」とキャディーと顔を見合わせて笑い、用意したマル秘対処法でやり過ごした。「この状況で何とかできたのは収穫。来年は賞金王を」。夢がサラリと口をつくほど症状は和らいでいる。

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2021年11月29日のニュース