村元・高橋組がISU公認大会で初の表彰台2位 NHK杯で出した日本最高得点また更新

[ 2021年11月22日 05:30 ]

フィギュアスケート ワルシャワ杯最終日 ( 2021年11月20日    ポーランド・ワルシャワ )

アイスダンスフリー、演技をする村元哉中・高橋大輔組(撮影・小海途 良幹)
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 アイスダンスの村元哉中(かな、28)高橋大輔(35)組(関大KFSC)が、また夢舞台へ前進した。フリーダンス(FD)114・29点で合計190・16点の2位に入り、国際連盟(ISU)公認大会で初めて表彰台に。19日のリズムダンス(RD)の75・87点も含め、先週のNHK杯で2人が出した日本最高得点を全て更新した。勢いに乗って、22年北京五輪代表最終選考会の全日本選手権(12月23日開幕、さいたまスーパーアリーナ)に向かう。

 結成2季目のカップルが、舞うたびに内容と得点を上げていく。先週のGPシリーズ・NHK杯からの連戦。「時差とか体調管理が難しかった」と明かした35歳の高橋だが、好演技を見せた。19日のRDで5・13点、この日のFDで5・53点、合計は10・66点も日本最高を更新して2位。「成長している実感を得られた」と振り返った。

 FDは昨季と同じ「ラ・バヤデール」だが、完成度が全く違う。「昨季はエレメンツをやることに必死。今は物語をつくることだったり、どうやって表現するかというところまで意識しながらできている」と高橋。表現力などを示す5項目の演技点は初めて50点を超える50・28点で、国際的な評価も着実に上がっている。

 デビュー戦だった昨季のNHK杯は3位だったが、新型コロナウイルスの影響で出場選手を制限するなどの変則開催だった。ISU公認大会での表彰台は、ワルシャワ杯が初めて。銀メダルに笑みを浮かべた2人だが、ここも通過点にすぎない。今大会と同じ日程でGPシリーズのフランス杯が開催。世界トップ級の演技を映像で確認した村元は、「まだ差がある」と冷静に足元を見つめた。

 北京五輪の代表争いは、小松原美里・尊組(倉敷FSC)との一騎打ち。今季ベストスコアも選考材料の一つのため、今大会での日本新は大きい。最終決戦は全日本選手権。高橋は「どれだけ自分たちがいいものをつくり上げられるかにフォーカスしていけば、結果につながっていくんじゃないかな」と力を込めた。村元と刻む進化のステップが、夢の扉を開ける。

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