パラ競泳・木村敬一、東京大会後初レースで金メダル報告「自分の泳ぎをもう一度」

[ 2021年11月20日 16:21 ]

パラ水泳日本選手権第1日 ( 2021年11月20日    千葉県国際水泳場 )

パラ競泳の木村敬一
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 無観客として開幕し、東京パラリンピック男子100メートルバタフライ金メダリストの木村敬一(31=東京ガス)は50メートルバタフライ(視覚障がいS11)に登場し、大会新記録となる28秒16だった。

 頂点に輝いた東京パラ後、初のレース。S11クラスは木村のみの出場だったが、障がいの異なる選手たちと泳ぎ「楽しかった。思ったより、ちゃんと泳ぐことができた」と笑顔を見せた。

 夏の大舞台を終えてからは「泳ぐ距離も短くなった。トレーニングは週に3、4回」という。現在のモチベーションは「(金メダルを獲得した)自分の泳ぎをもう一度見せて報告したい」との思いだ。この日はレース終了後に東京パラ競泳日本代表による報告セレモニーにも出席した。

 木村は18年4月から米国を活動拠点にしてきたが、今後の練習場所については「何も決まっていない」とコメント。来年6月には世界選手権(スペイン)、3年後の24年にはパリ大会が控えるが、「直近の目標というよりは、一日一日を大切にしていきたい」と語った。

 ◇木村 敬一(きむら・けいいち)1990年(平2)9月11日生まれ、滋賀県出身の31歳。増殖性硝子体網膜症のため2歳で視力を失う。小学4年から水泳を始め中学で競技開始。日大を経て東京ガス所属。パラリンピックは08年北京から4大会連続出場。12年ロンドンで銀1、銅1、16年リオで銀2、銅2のメダルを獲得した。

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