彩香　ミセス初Vへ技あり2差2位　2月に柔道家・小林悠輔と“埼玉栄婚”、飛ばし屋が好パット連発

女子ゴルフ　TOTOジャパンクラシック第1日 （ 2021年11月4日    滋賀県　瀬田GC北C＝6616ヤード、パー72 ）

スタート前、余裕の表情をみせる渡辺（撮影・井垣　忠夫）
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　ツアー4勝を挙げている渡辺彩香（28＝大東建託）が6バーディー、1ボギーの67で回り首位に2打差の2位につけた。今年2月に埼玉栄高時代の同級生の柔道家・小林悠輔（28）と結婚。ミセス初Vへ、好スタートを切った。

　飛ばし屋の渡辺の武器は1Wだけではない。「このコースはグリーンの傾斜が強いので難しいラインも多かったのですが、調子が良かったので比較的自信を持って打てました」と好調なパットに背中を押され67とスコアを伸ばした。6番で2・5メートルの「凄い切れるライン」を沈め流れをつかむと、12番では「最後にフックする」8メートルの難しい距離を決めて2打差の2位でホールアウトした。

　今年は8～9月に3試合連続予選落ちと不振に陥ったが、夫と最近飼い始めた愛犬の存在に支えられ、前週の三菱電機で5位に入り復調のきっかけをつかんだ。「旦那さんと犬にリフレッシュさせてもらって、また試合という感じなので、そういう意味では凄いプラスになっています」と感謝する。

　夫の悠輔は筑波大卒業後、実業団柔道の名門・旭化成入り。結婚を期に退職し、渡辺の実家の仕事を手伝いながら静岡県熱海市に拠点を構えて現役を続けている。今春には全日本選手権の東海地区予選を突破し、12月の本大会出場権を獲得。関係者は「悠輔さんが柔道でも頑張っていることが彼女の凄くいい励みになっているようです」と明かす。

　今季は昨年6月の開幕戦のアース・モンダミンで優勝して以降、勝利から遠ざかっているが、調子は上向きだ。ミセス初Vに向け「とにかく今季また優勝したいと思っていたので頑張りたいです」と笑顔で思いを口にした。