ドライビングディスタンス1位 英莉花、平均256・96ヤード 飛ばす秘訣は「フォロースルー」

[ 2021年11月5日 05:30 ]

女子ゴルフツアー TOTOジャパンクラシック第1日 ( 2021年11月4日    滋賀県 瀬田GC北C=6616ヤード、パー72 )

<TOTOジャンパンC・第1日>1番、ティーショットを放つ原 (撮影・井垣 忠夫)
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 【名手のこだわり(1)】TOTOジャパンクラシックの期間中、パーオン率、サンドセーブ率など各部門別成績(スタッツ)のランキング上位選手に焦点を当てる連載企画「名手のこだわり」を4回にわたって掲載する。第1回はドライビングディスタンスでランキング1位の原英莉花(22=日本通運)。飛ばしの秘訣(ひけつ)に迫った。

 飛距離を伸ばすことはゴルファーにとっての永遠のテーマ。女子ツアーで今季ティーショットの平均飛距離256・96ヤードで1位に立つのが、原英莉花だ。

 原には、ただ飛ばすだけではないこだわりがある。「低いボールで飛ばすというより、しっかりキャリーを出したい。フォロースルーで飛ばすことを目標にしています」。クラブとボールのインパクトの瞬間ではなく、意識するのはインパクト後のフォロースルー。これによりヘッドスピードが上がり、力みが生じにくくなる。

 身長1メートル73の恵まれた体格。ジュニアの頃から飛距離を求めてはいたが、球が吹き上がることや風に流されることも多かった。転機はツアー通算94勝のレジェンド・尾崎将司の門を叩いたこと。圧倒的な飛距離を誇った師匠から「左手の通り道を意識するように」と助言をもらった。さらに直伝のトレーニングの成果も加わり、「しっかりと球にパワーが伝わるようになってきて徐々に飛ぶように」と明かす。現在、原の基準は弾道測定器でのキャリー250ヤードになった。

 クラブの進化もあり、年々飛距離が伸びるプロゴルフ界。飛びは第一線で活躍するための必要な要素の一つだ。22歳にとっての飛距離とは――。「私的には攻めるゴルフがしたいと思っているので。それを支えているのが、ドライバーの飛距離なのかなと思います」

 ◇原 英莉花(はら・えりか)1999年(平11)2月15日生まれ、横浜市出身の22歳。10歳で競技を始め、2度目の挑戦だった18年7月のプロテストに合格(90期)。19年リゾートトラスト・レディースでツアー初優勝。メジャー2勝を含む通算3勝。師匠は尾崎将司。1メートル73、58キロ。

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2021年11月5日のニュース