日本バレーボール協会、診断書偽造問題で第三者委員会設立 弁護士3人で構成

[ 2021年11月5日 19:15 ]

 日本バレーボール協会(JVA)は5日、ビーチバレーボール国際大会でのキャンセル手続きの際に選手の診断書を偽造していた問題について、事実関係を精査する第三者委員会が発足したことを発表した。弁護士3人で構成され、同日から調査を開始。12月17日の臨時理事会で結果を報告するとしている。

 問題の発端は19年12月。翌年1月の男子ワールドツアー(イラン)に参加予定だった1チームがキャンセルの旨を伝えたが、JVAが期限内に申請しなかった。同大会は、東京五輪出場に必要なポイントランキング獲得に関わる重要な試合。期限内に手続きがされなかった場合、診断書提出などがなければ、最大200ドルの罰金、五輪枠につながる選手へのポイントが与えられないペナルティーが発生する規定があった。

 参加キャンセルを申し出たペアは期限内に連絡したため、診断書などは入手していなかった。当該役員は選手に対して不利益を与えることはできないと判断。虚偽記載の診断書を作成し、大会を主催する国際バレーボール連盟(FIVB)に航空券の写しなどとともに送付した。

 この偽造問題は今年9月下旬になって発覚。偽造した担当役員は既に契約元である日本オリンピック委員会(JOC)に辞任届を提出しているというが、派遣先のJVAは受理を保留した。10月14日の理事会で「組織内部のコンプライアンス委員会が提出した内容では不十分な恐れがあるため、第三者委員会による調査を行い、その結果を踏まえて改めて検討すべき」という声が挙がった。今後、同委員会の精査を経て処分などが判断される。

続きを表示

2021年11月5日のニュース