復帰戦の賞金ランク1位稲見萌寧が5位浮上「パター改善がスコアにつながった」

[ 2021年11月5日 16:09 ]

女子ゴルフ TOTOジャパンクラシック第2日 ( 2021年11月5日    滋賀県 瀬田GC北C=6616ヤード、パー72 )

<TOTOジャンパンC・第2日>4番、ティーショットを放つ稲見萌寧(撮影・井垣 忠夫)
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 第2ラウンドが行われ、24位から出た賞金ランキング1位の稲見萌寧(22=都築電気)が3連続を含む6バーディー、1ボギーの67をマークし、通算6アンダーの5位に順位を上げた。首位とは4打差。腰痛による2試合ぶりの復帰戦で優勝戦線に浮上した。

 海外メジャー覇者である渋野、笹生との注目組での第2日。日本ツアー賞金ランクトップに立つ稲見がその実力を発揮した。

 「昨日とショットは変わらなかったけど、最初の方でパターが昨日より改善できたので。そこがスコアにつながったかなという感じです」

 1番パー5で第3打を2メートルに寄せると、続く2番パー4では2打目を3メートルにつける。3番パー3でもティーショットを2メートルにピタリ。ショットで作ったチャンスをきっちりと沈めて、出だしで3連続バーディーを奪うロケットスタートで一気に順位を上げてみせた。

 第1ラウンドも18ホール中16ホールでパーオン。持ち味のショットは安定していたが、グリーン上でチャンスをいかせずに24位スタートとなっていた。パット自体は「買えていないです」と言い、戦略的なアンジュレーションが特徴の瀬田GCのグリーンにラウンドを重ねるごとに適応していった。

 2週前のNOBUTA GROUP マスターズGCレディースで腰痛が悪化し、最終ラウンドのスタート前に棄権。前週は欠場し、懸命の治療を続けてきた。現在も痛み止めを服用しながらのプレーで、今朝も「練習場で打てなくて、できるかな、回りきれるか心配だった」と明かす。万全の状態でには遠く、不安もある中でスコアを作り「最後までできてとりあえずは良かった」と安堵(あんど)した。

 賞金ランキングトップに立つ22歳。今大会も含めて残りは4試合と賞金女王争いも最終盤を迎えている。ただし、今は「全然気にしてはいないです。その日その日に全力を尽くして頑張ることを一番に考えている」と目の前の試合に集中。残り2日間に向けては「自分の中ではゴルフというよりも、あと2日ちゃんと最後まで回りきれたらいいということしか頭になくて。そこが1番かなと思います」と心境を語った。

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