泉谷「練習不足」も走り幅跳び3位 パリで“二刀流”可能性も 東京五輪男子110メートル障害代表

[ 2021年9月18日 05:30 ]

陸上日本学生対校選手権第1日 ( 2021年9月17日    熊谷スポーツ文化公園陸上競技場 )

2本目で力強い跳躍を見せる順大・泉谷(撮影・木村 揚輔)
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 東京五輪男子110メートル障害代表で同日本記録保持者の泉谷駿介(21=順大)が男子走り幅跳びに出場し、7メートル73で3位に入った。同日行われた400メートルリレー予選ではアンカーも担当。高校時代は八種競技に取り組むなど、マルチな才能を持つ逸材は、24年パリ五輪へハードルと走り幅跳びの“二刀流”の可能性にも言及した。

 複数種目をこなせるマルチアスリートらしく、八面六臂(ろっぴ)の働きで会場を沸かせた。走り幅跳びの競技中、3~5本目をパスして男子400メートルリレーに出場。急いでピットに戻ると、最終6回目の試技で、この日最長の7メートル73をマークして表彰台を決めた。“リアル二刀流”の立ち回りに「勝てなかったので楽しさ半減だが、改めて陸上は面白いなと思った」と笑顔を見せた。

 3年後のパリ五輪では、わずか0秒03差で決勝進出を逃した東京五輪男子110メートル障害のリベンジを誓うが、走り幅跳びとの両にらみという青写真も描く。「まずはハードルで五輪の悔しさを晴らしたい」と、110メートル障害を優先することは変わらない。それでも「走り幅跳びはしっかりとレベルが上がれば(二刀流も)考えたい」と意欲も見せる。挑戦することについて「今回は練習不足を感じた。しっかり計画を立てたい」とまんざらでもなさそうだった。

 神奈川・武相高時代は八種競技でインターハイ王者。順大には走り幅跳びと三段跳びの選手としてスカウトされたが、110メートル障害で好記録が出たことから、東京五輪には同種目に絞って出場した。自己記録7メートル92は東京五輪決勝9位に相当。7メートル73の記録に「久々なので思った以上に難しかった。練習しないと結果は付いてこないですね」と苦笑いした。

 18日は400メートルリレー決勝に加え、“本職”の110メートル障害予選に出場する。五輪の疲労も感じているが「タイムは考えていない。13秒5でも6でも、優勝したい」と闘志をみなぎらせた。

 ▽東京五輪走り幅跳びの日本勢 日本記録保持者の城山正太郎(ゼンリン)は7メートル70、津波響樹(大塚製薬)は7メートル61でともに予選落ち。決勝で橋岡優輝(富士通)が8メートル10をマークし6位入賞を果たした。東京五輪の参加標準記録は8メートル22。22年世界選手権も変わらず8メートル22となっている。

 【複数種目で活躍した主な陸上選手】
 ☆織田幹雄 1928年アムステルダム五輪では三段跳びで15メートル21をマークして金メダルを獲得。走り幅跳びは予選落ちしたが、走り高跳びは7位入賞した。

 ☆カール・ルイス(米国) 84年ロサンゼルス五輪で100メートル、200メートル、走り幅跳び、400メートルリレーの出場全種目で金メダルを獲得した。

 ☆朝原宣治 93年アジア選手権の走り幅跳びで金メダルを獲得。100メートルでは日本人で初めて10秒0台を記録し、和製カール・ルイスと呼ばれた。

 ☆ブレッシング・オカグバレ(ナイジェリア) 08年北京五輪女子走り幅跳び銀。12年ロンドン五輪では100メートルで8位入賞した。ドーピング検査で禁止薬物が検出されたとして暫定的な資格停止処分を受け東京五輪は出場できず。

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