レスリング・向田真優「残り1試合すべてをかけてやりたい」 憧れの吉田沙保里さんから激励受け決勝へ気合

[ 2021年8月5日 19:40 ]

東京五輪第14日 レスリング女子フリースタイル53キロ級 ( 2021年8月5日    幕張メッセ )

<レスリング 女子53キロ級準決勝>決勝進出を決め、口元の血を拭う向田真優(撮影・北條 貴史)
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 女子レスリングフリースタイル53キロ級の向田真優(24=ジェイテクト)が、準決勝でボロルトゥヤ・バトオチル(モンゴル)を破り、銀メダル以上を確定させた。終了後、6日夜の決勝に向けて「残り1試合なので、その6分間にすべてをかけてやりたい」と力を込めた。

 世界大会16連覇を達成した先輩、吉田沙保里さんの階級の奪還に“ポスト吉田”が王手をかけた。国内選考では17年世界選手権を制した同じ至学館大の奥野春菜を19年の全日本選抜選手権で下し、出場権を得た同年の世界選手権で銀メダルを獲得して五輪代表に内定。また、内定翌月に専属コーチを務める志土地翔大氏と婚約し、ここまで二人三脚で練習に励んできた。

 準決勝終了後、テレビの解説を務めていた吉田さんから激励を受け、「頑張ります」と力強く応えた向田。目標とする頂点まではあと1つ。吉田さんがリオで銀に終わったこの階級での五輪金メダルの輝きを再び日本へ取り戻し、胸を張って吉田さんの後継者を名乗るためにも負けられない。決勝の相手は18、19年の世界選手権銅メダリストのホウ倩玉(中国)。


 ◆向田 真優(むかいだ・まゆ)1997年(平9)6月22日生まれ、三重県出身の22歳。女子53キロ級。52キロ級で14年南京ユース五輪金メダル。55キロ級で16、18年に世界選手権優勝。53キロ級として、19年世界選手権でメダルを獲得し、五輪代表に内定した。2019年に至学館大のコーチを務めていた志土地翔大さんと婚約。東京・安部学院高、至学館大。1メートル57。

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