【スケートボード】里谷多英さん 新競技に若き才能開花「凄い」「かっこいい」がスポーツの原点
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【メダリストは見た 里谷多英さん】新たに五輪競技に加わったスケートボード。男女ストリートは日本勢のアベックVで幕を閉じた。女子の金メダリスト西矢椛(もみじ)は13歳、銅の中山楓奈(ふうな、ともにムラサキスポーツ)は16歳と日本の若き才能が鮮やかに花開いたTOKYO。自身も17歳の時、94年リレハンメル五輪の新種目スキー・モーグルに出場した里谷多英さん(45=フジテレビ)は、そこにスポーツの原点を見たという。
感動し、心が洗われる思いでしたね。西矢選手や中山選手のメダルは本当に感動しました。そして、スケボー選手たちの楽しそうな表情がキラキラしていて、まぶしく感じました。特にフィリピンの選手かな。本当に楽しそうにプレーしたり、自分がこけてしまっても他の選手の失敗を慰めたり、成功を称えたり、ずっと笑顔で場を盛り上げる姿にひかれました。スポーツってやっぱり楽しい、ということは画面越しでも伝わってきました。
以前から選手たちのSNSをチェックして、自分でもスケボーに乗ってみたことがあるんです。失敗したらコンクリートの地面に叩きつけられるって、やっぱり雪上とは違って、結構な恐怖。汗とか涙とか根性とか無縁に見えるかもしれませんが、あれだけの滑りができる選手たちの努力は相当だと思います。表彰台は全員10代でしたね。この勢いだとどんどん競技レベルが上がっていくと想像しています。
競技会そのものをじっくり見るのは初めてでした。驚いたのは、トリック(技)に明確な得点が決まっていないことです。例えばモーグルの場合、エアの技の難度によって得点が決まってくるんですが、ルールで得点を決めちゃうと、そこだけにフォーカスしてしまう選手も多いんです。私もその一人でした。
スケボーは違うんですね。難しいことをしても、こければ得点は出ない。これって、とっても大切です。やっぱり、見ている人たちにとっての「凄い」とか「格好いい」という感情が、実際の得点と比例することは競技性の意味でも非常に重要だと思います。選手もそれを分かっているから、ルールに縛られている感じがしませんでした。私は11歳で初めてモーグルの全日本選手権に出場したんですが、やっぱり幼い頃って「速いね」とか「うまいね」とか言われることが一番うれしかった。その当時の感情を、思い出しました。やっぱり楽しくなければ、何でも続かないですよね。
私が初めて五輪に出たのは、スケボー選手たちに比べればお姉さんの17歳、94年リレハンメルでした。当時、モーグルも新種目。競技を始めた時には五輪種目になると信じ込んでました。他の種目のメダル獲得の瞬間を間近で見たことで「ああ、私もメダル獲りたい」と思った覚えがあります。スケボーの彼女たちはどうだったんでしょう?
2度目の五輪でメダルを獲ってからは「金メダリストとして恥ずかしい滑りはできない」とか「もっと勝ちたい」という感情に、結構縛られていました。金メダリストだって調子の悪い時もあれば、ケガに苦しむ時期もある。勝てない時期も練習を続けるって、本当に苦しい。でも、それが競技を離れても生きてる気がしています。会社員の仕事をこなしている今も苦しいことはあるんですが、当時に比べればって思ってます。
5度出場した五輪の中でも、やっぱり日本開催だった長野は特別でした。観客席にいる方だけじゃなくて、テレビを見ている方も全員、私を応援してくれていると思い込んでました。そして、その応援が力をくれた。コロナ下の今回の五輪、選手たちが「いろんな意見があると思いますが…」と繰り返すのを聞いていると、少し胸が苦しくなります。選手の皆さんには「競技に集中して頑張ってください」と伝えたいです。
◇里谷 多英(さとや・たえ)1976年(昭51)6月12日生まれ、札幌市出身の45歳。東海大四高(現東海大札幌高)―北海道東海大(現東海大札幌キャンパス)。5歳でスキーを始め、小5でモーグルに転向。94年リレハンメル五輪に17歳で出場し11位。98年長野では冬季五輪女子初となる金メダルを獲得。02年ソルトレークシティーは銅メダル。10年バンクーバーまで5大会連続で出場し、13年1月に引退。フジテレビ勤務。
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