敢闘賞の琴ノ若 親子3代で三賞受賞 豊昇龍は初技能賞に「めちゃくちゃうれしい」

[ 2021年7月19日 05:30 ]

大相撲名古屋場所千秋楽 ( 2021年7月18日    ドルフィンズアリーナ )

大相撲名古屋場所で、敢闘賞を獲得した琴ノ若(左)と技能賞の豊昇龍
Photo By 代表撮影

 名古屋場所の三賞選考委員会が18日、ドルフィンズアリーナ内で行われ、敢闘賞に琴ノ若(初)、技能賞に豊昇龍(初)を選出した。殊勲賞は該当者なしだった。

 琴ノ若は剣翔を寄り切って自己最多の12勝に達し、祖父の元横綱・琴桜(故人)、父で師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇・琴ノ若)と3代続けての三賞受賞となった。「(祖父と父のことは)あんまり考えていなかったけど、獲れてうれしい」と喜んだ。1メートル88、167キロの体格は父譲りで今場所は前に出る好内容が目立った。佐渡ケ嶽親方は「この1勝は大きい。重圧の懸かる相撲に勝ち、成長を感じさせた」と目を細め、初の幕内上位で挑む来場所へ期待した。

 初三賞となる技能賞を獲得した豊昇龍は北勝富士をはたき込み、自身初の2桁10勝に到達した。「めちゃくちゃうれしい。千秋楽で勝って終わることができたので良かった。ちょっとずつ自信がついてきたし、まだまだ体が小さいのでこれから大きくしていきたい」。体格は1メートル86、131キロで幕内平均160キロより軽い。叔父の元横綱・朝青龍をほうふつさせる機敏な動きが持ち味で、大関・正代を破った11日目など足技を絡めた攻めが評価された。

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2021年7月19日のニュース