稲見 五輪へ上昇!ショット復調、2日連続ノーボギーで5位浮上 7勝目視界

[ 2021年7月18日 05:30 ]

女子ゴルフツアー GMO&サマンサ・カップ第2日 ( 2021年7月17日    茨城県 イーグルポイントGC 6657ヤード、パー72 )

8番、笑顔でラウンドする稲見(撮影・西尾 大助)
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 首位に5打差の10位から出た東京五輪代表の稲見萌寧(21=都築電気)が67の好スコアをマークし、首位とは4打差の通算9アンダー、5位と今季ツアー7勝目が狙える位置まで浮上した。約4カ月ぶりの国内ツアー復帰戦だった渋野日向子(22=サントリー)は75と崩れ、通算2オーバーの88位で予選落ち。ツアー初優勝を狙う野沢真央(24=愛知製鋼)が通算13アンダーで首位に立っている。

 悔し涙まで流した2週連続予選落ちのどん底からわずか2週間。東京五輪を3週間後に控えた稲見が早くも不調の波を乗り越え、今年既にツアーメンバー中最多の5勝を挙げた国内最強の姿を取り戻そうとしている。

 「まあ、ショットは徐々にマシにはなってきてると思います」

 相変わらず自己評価は厳しいが、4番では111ヤードの第2打をPWでピンそば30センチに寄せて前日の6番に続くOKバーディー。5メートル以内のバーディーチャンスをこの日だけで7度逃す歯がみするようなラウンドだったが、19年に78・2079%のツアー新記録でパーオン率1位に輝いた正確なショットは復調。課題の一つであるアプローチも好調で2位だった6月サントリー・レディース以来の2日間ボギーなしと安定感が戻ってきた。

 21年の開幕から賞金ランク1位を守り続けてきた小祝さくらが予選落ち。稲見が今大会で単独2位以上に入れば、初めて賞金女王レースの先頭に立つことになる。「シーズンの半分終わったぐらいなので」とタイトル奪取を意識するのはまだ先の話だが、先週米ツアー4勝目を挙げた世界の畑岡奈紗と肩を並べて向かう五輪には日本のマネーリーダーの肩書こそふさわしい。次週は五輪会場視察のため欠場。残り2試合で頂点に立つ。
 

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2021年7月18日のニュース