マスターズVの松山英樹に総理大臣顕彰!ゴルフ界では岡本綾子以来、34年ぶり2人目 個人では34人目

[ 2021年4月28日 05:30 ]

マスターズを制した松山(AP)
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 政府は27日、米男子ゴルフのマスターズで優勝し、日本男子として初めて海外メジャーを制した松山英樹(29=LEXUS)に内閣総理大臣顕彰を授与すると発表した。顕彰式は30日に首相官邸で行われる。

 加藤勝信官房長官はこの日の閣議後会見で松山の功績について「日頃のたゆみない精進により、優勝を成し遂げた」と称えた。
 また東北福祉大出身の松山が東日本大震災の被災地支援に取り組んできたことも理由に挙げ「震災から10年の節目にあたる今年、被災地に改めて大きな勇気を与えられた。スポーツを通じて被災地を励ますとともに、全ての国民に努力の大切さを伝え、大きな希望を与えた」と評価した。

 内閣総理大臣顕彰は50件目、個人への授与は34人目。ゴルフ界からは、87年に米女子ツアーで日本人として初めて賞金女王に輝いた岡本綾子が受賞しており、34年ぶり2人目の快挙となる。
 首相による表彰には、各大臣の推薦に基づく総理大臣顕彰のほかに、首相主導の色合いが濃い国民栄誉賞がある。政界からは、国民栄誉賞授与を求める声も上がっており、今後の動きが注目される。

 また日本ゴルフ協会(JGA)幹部は「JGAだけでなくゴルフ界全体として表彰するよう各方面と調整している」と話した。賞の新設を含めて検討していく方針だ。

 松山は13日に帰国し、翌14日に帰国会見を行った。2週間の自主隔離期間が明けるのを待って本格的な練習を再開。5月に再渡米し、AT&Tバイロン・ネルソン(5月13~16日、テキサス州)で米ツアーに復帰する予定だ。

 ◆内閣総理大臣顕彰 国家、社会に貢献し顕著な功績のあったものを顕彰することを目的として66年に創設された。過去の顕彰数は個人が33人、団体が16団体。68年に2大会以上連続で五輪の金メダルを獲得した男子体操のチームと遠藤幸雄、レスリングの上武洋次郎、重量挙げの三宅義信がスポーツ選手として初めて受賞。陸上の室伏重信、競輪の中野浩一、サッカーのジーコ、柔道の田村亮子、大相撲の魁皇、自動車の佐藤琢磨らも受賞している。

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