五輪公式「伝統工芸品」が47都道府県で達成 日本の伝統技術と文化を世界へ発信

[ 2021年4月15日 18:57 ]

公式ライセンス商品のうち三味線や手ぬぐい、うちわなど東京都の「伝統工芸コレクション」
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 東京五輪・パラリンピック組織委員会は15日、大会公式ライセンス商品「伝統工芸コレクション」の商品化を47都道府県で達成したことを受け、都内で発表会を開いた。世界に誇る日本の技術・文化・伝統を反映した「伝統工芸コレクション」は19年3月から「第1弾」を販売開始し、今年2月の「第19弾」で全47都道府県を“制覇”。15日販売開始の「第20弾」で104品目303商品となった。

 会見には組織委員会の橋本聖子会長が出席。新発売の桜色の加賀友禅マスク(石川県、5280円)を着用し「肌触りが凄くいい。社会人になって母に初めてプレゼントしたのが加賀友禅の着物だった」と思い出を語ったほか、南部鉄器の風鈴(岩手県、2200円))を鳴らし、「こもる音が清らかな感じ。暑さ対策も重要なので、この音で涼しさを感じていただければ」と商品をアピールした。

 また、脱サラして三味線職人となった東京都マイスター(東京都優秀技能者)の河野公昭さんはライセンス商品の「小じゃみせん」(1万6500円)を演奏。動物の皮ではなく合成皮を用い、選挙の投票用紙を利用したと説明すると、報道陣からどよめきが起きた。「これを持って世界へ羽ばたけたら」と航空機内に持ち込めるよう通常の3分の2のサイズにしたそうで、「職人としても伝統工芸品という側面から日本をPRするという思いで(五輪開幕まで)残り100日間を頑張っていきます」と抱負。橋本会長も「伝統工芸士の皆さまもアスリートになって世界へ日本を発信していただいている。そのためにも、何としても東京大会を成功させないといけない」と決意表明した。

 商品は全国各地の東京2020オフィシャルショップや、東京2020オフィシャルオンラインショップで販売中。15日から28日までは東京スカイツリー店の特設コーナーで展示・販売している。

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2021年4月15日のニュース