松山“最高のチャージ”ハーフ自己最少28、3差7位浮上!予選落ち危機一転V争い

[ 2021年1月17日 05:30 ]

米男子ゴルフツアー ソニーオープン第2日 ( 2021年1月15日    ハワイ州 ワイアラエCC=7044ヤード、パー70 )

ソニーオープン第2R、ショットを放つ松山 (AP)
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 23位から出た松山英樹(28=LEXUS)は1イーグル、6バーディー、3ボギーの65で回り通算9アンダーで首位と3打差の7位に浮上した。後半はハーフ自己最少の28をマークした。小平智(31=Admiral)は46位、木下稜介(29=ハートランド)は57位で決勝ラウンドに進んだが、金谷拓実(22=東北福祉大)、石川遼(29=CASIO)らは予選落ち。ニック・テーラー(32=カナダ)が12アンダーで首位に立った。

 松山が驚異的なチャージを見せた。予選通過さえ危ぶまれる状況で後半に突入。3番で4メートル、4番で11メートルをねじ込み連続バーディーで波に乗ると、6番からは3連続バーディー。最終9番パー5は1Wで353ヤード飛ばし、9Iで2オン。3メートルのイーグルパットを沈めた。アウトはショット、パットがかみ合い、日米両ツアーを通じてハーフ自己最少の28で回った。

 「パットさえ入れば予選も余裕でクリアできると思っていた。3番、4番でちょっと長いの(パット)が入ってくれたので後は流れ良くプレーできた」。優勝戦線まで急浮上し「危ない状態だったので優勝争いというのは不思議な感覚。ちょっと心臓がついていけない」と冗談めかした。

 前半のインは特にグリーン上で苦しんだ。「ショートゲームのミス」と11番からの3連続ボギーで後退。その後はチャンスをものにできない展開が続いた。2・5メートルの好機を逃した1番では早藤将太キャディー(27)に「(パターの握り方を)クロスハンドにしようかな」と打ち明けるほど悩みは深かった。相棒に「やめといた方がいいと思います」と制止され順手のままプレーし、ホールアウト後は「その後(パットが)入ったので良い判断だったんじゃないかな」と笑った。

 この日は14ホール中11ホールでフェアウエーをキープ、18ホール中16ホールでパーオン。ショットの調子は上がっている。「今日の後半みたいに(パットが)入れば優勝のチャンスが多くなる。優勝争いしてショット、パットがどうなるかも楽しみ」。首位とは3打差。17年ブリヂストン招待以来4年ぶりの米ツアー6勝目が狙える位置で週末を迎える。

 ≪日本ツアー記録に並んだ≫松山の従来のハーフ(9ホール)最少ストロークは30。米ツアーでは17年全米オープン第2ラウンド(R)などで記録。日本ツアーでは13年セガサミー・カップ最終R、14年ダンロップ・フェニックス第2Rでマークしている。

 28はソニー・オープンのアウト9ホールの最少ストローク。12年第2Rの武藤俊憲、15年第1Rのウェブ・シンプソンに次いで史上3人目の達成。

 米ツアーのハーフ最少ストロークは06年USバンク選手権第1Rでコーリー・ペイビンが記録した26(パー34)。日本ツアー記録は28で10年中日クラウンズ最終Rの石川遼ら13回(谷原秀人が2回)達成。

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2021年1月17日のニュース