石川佳純 涙の女王返り咲き「胸を借りて最後まであきらめずに戦おうと決めていた」

[ 2021年1月17日 14:13 ]

全日本卓球選手権最終日 女子シングルス決勝   石川佳純 4―3 伊藤美誠 ( 2021年1月17日    大阪市・丸善インテックアリーナ大阪 )

<全日本卓球選手権 女子シングルス決勝>最終ゲーム、伊藤美誠(奥)からポイントを奪って雄叫びを上げる石川佳純(撮影・北條 貴史)
Photo By スポニチ

 全日本卓球選手権最終日が17日、大阪市・丸善インテックアリーナ大阪で行われ、女子シングルス決勝では、ともに五輪代表内定選手の伊藤美誠(20=スターツ)と石川佳純(27=全農)が対戦。石川が4―3で大逆転勝利し、5年ぶり5度目の優勝を飾った。2011年に17歳10カ月で初優勝を飾ってから10年、5度目の優勝は歴代3位タイとなった。

 試合後、石川は涙を流しながら「決勝まで進めて伊藤選手と久しぶりの対戦で、きょうは胸を借りて戦おうと思っていた。リードされた時も最後まであきらめずに戦おうと決めていたので、それができてすごくうれしいです」と話した。

 ゲームカウント1―3からの大逆転を「苦しい試合になることは最初から分かっていたので、なかなか序盤リードしてもゲームが取れないパターンが続いていたんですけど、あきらめずにって自分に言い聞かせてプレーするのを心掛けたのと、“もっと思い切りやりなよ”って自分に言いました」と振り返った。

 最後の第7ゲームは9―5から追い上げられ「あー1点取れないっていう、緊張しちゃってっていうのがあったんですけど、“そうだよな、9オール、大丈夫、まだまだこれから”という気持ちに切り替えた」という。5年ぶりの優勝を聞かれ、涙がこみ上げる中で「うれしいです。たくさんの人に感謝したいです」と絞り出し、「大会を開催してくださった関係者の方々に感謝したいです。こんなに強い選手と戦えてすごく自分の力を試すことができて楽しかったです。決勝は特に楽しかったです」と話した。

 そして「伊藤選手は国際大会でも活躍されていて中国の選手にもたくさん勝っていて見習うことが多くて、年は私が上なんですが、負けてもともとって気持ちでコートに入ったのでそこが気持ちの面では有利だったかなって思います」と言い、五輪に向け「久しぶりのチャンピオンうれしいです。恥ずかしくないように五輪まで自分のできることを準備して最高のプレーができるように頑張っていきたい」と意気込んだ。

続きを表示

この記事のフォト

2021年1月17日のニュース