明大ひっくりかえした!16点差から怒涛5連続T V2へ残った 

[ 2020年11月23日 05:30 ]

関東大学ラグビー   明大39―23帝京大 ( 2020年11月22日    秩父宮 )

<明大・帝京大>突進する明大・箸本(中央)=撮影・吉田 剛
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 3試合が行われ、対抗戦Aグループの1敗同士の対戦は明大が39―23で帝京大に逆転勝ちし、対抗戦2連覇の可能性を残した。序盤は帝京大に主導権を握られるも、中盤以降はFW戦で優位に立ち5連続トライで逆転に成功。最終戦となる12月6日の早大戦(秩父宮)に弾みをつけた。帝京大は2敗目(4勝)を喫し、2季連続のV逸が決まった。

 前半30分までに4トライを許して16点差。試合の大勢が決まりかねない状況でも、明大のNo・8箸本主将は「全然焦りはなかった。強みを出せばスコアできると自信を持っていた」。言葉通りに同33分、ゴール前ラインアウトからモールを押し切り反撃のトライ。4分後にはスクラムでペナルティーを獲得し、その後のCTB広瀬のトライに結び付けた。

 後半もスクラムで3つのペナルティーを獲得し、同12分にはゴール前スクラムを起点に箸本自らトライ。田中澄憲監督も「前半は半信半疑でプレーしていたが、スクラムやモールで明治らしさを出せた」と選手を称えた。

 十分な鍛錬期を得られなかった今季。箸本は「重戦車」の金看板を背負うFW第1列の陰の努力を見ていた。「夕食前にミーティングをしたり、フロントローの取り組みが明治のスクラムをつくっている」。昨年度は武井主将ら4年生で固めた1~3番。ごっそり抜けた穴を埋める努力を惜しまなかった、フッカー田森らを称えた。

 SOで初先発した森やケガから復帰したFB雲山、初先発でトライを挙げた広瀬ら、バックス勢も持ち味を発揮しての快勝。2週間後の早明戦へ田中監督は「特別なことはない。まだ成長過程」と足元を見つめた。

 ☆対抗戦優勝のゆくえ 22日時点で可能性を残すのは早慶明の3校。23日の早大―慶大戦の結果により、以下のパターンがある。
 ▽早大が勝利した場合→勝ち点は早大24、明大20、慶大16となり慶大の可能性が消滅。12月6日の早明戦の勝者が優勝、引き分けの場合は早大の優勝となる。
 ▽慶大が勝利した場合→3校が勝ち点20で並び、慶大は12月6日の帝京大戦に勝てば優勝。慶大が引き分けるか敗れると、早明戦の勝者が優勝。早明戦も引き分け勝ち点22で3校が並ぶ場合は、当該校同士の対戦成績により慶大が優勝。
 ▽早慶戦が引き分けの場合→早明戦の勝者が優勝。引き分けの場合、慶大が帝京大に勝てば、早大との総得失点差で上回った方が優勝。

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2020年11月23日のニュース