長期離脱中の主将を花園に―報徳学園が天理を破って「近畿枠」つかむ

[ 2020年11月23日 16:24 ]

ラグビー・全国高校大会近畿ブロック代表決定戦   報徳学園15―7天理 ( 2020年11月23日    大阪府東大阪市・花園ラグビー場第2グラウンド )

<天理・報徳学園>ノーサイドのホイッスルを聞き喜び爆発の報徳フィフティーン(撮影・井垣 忠夫)
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 報徳学園(兵庫)が天理(奈良)に競り勝ち、5大会連続46回目の出場を決めた。序盤から体をぶつけ合う激しい展開。互いにミスが少なく、緊迫した攻防が続いた。

 勝負の分かれ目は、12―7の後半10分すぎ。報徳学園は、自陣22メートル付近で相手ラインアウトのピンチを背負った。だが、ここで名門・天理がまさかのサインミスを犯す。“無人”の場所に投げられたボールを、報徳学園のフランカー河野秀太郎(3年)がキャッチして突進。敵陣深く入り込み、反則をもらった。正面のPGをCTB伊藤学(3年)が決め、15―7。残り時間も天理の鋭い当たりに耐え、逃げ切った。

 CTB竹ノ内堅人主将(3年)は6月に右ひざ靱帯を断裂し、長期の戦線離脱をしている。チームは、「キャプテンを花園に連れて行く」を合言葉にして、兵庫大会決勝で関西学院に敗れながらも、近畿ブロック代表決定戦で滋賀学園(滋賀)、京都工学院(京都)、天理を破った。主将は、全国切符をつかんだ仲間に感謝をしながら「膝がもう1回切れても、チームのために頑張りたい」と花園での復帰を誓った。

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2020年11月23日のニュース