渋野 前年Vの重圧なし 19日開幕「大王製紙エリエール・レディース」自然体で挑む

[ 2020年11月19日 05:30 ]

<エリエールレディス>10番ティーで笑顔を見せる渋野日向子(撮影・井垣 忠夫)
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 女子ゴルフの大王製紙エリエール・レディース(優勝賞金1800万円)は19日から4日間、愛媛県松山市のエリエールGC松山(6545ヤード、パー71)で行われる。昨年のこの大会で国内ツアー4勝目を挙げた渋野日向子(22=サントリー)にとっては、コロナ禍による大会の中止や自身の海外遠征などにより国内では初めて昨年の覇者として迎える大会となる。

 試合会場に通じる道には優勝杯にほおずりして笑う渋野ののぼり旗85本が並ぶ。「何人、自分がいるんだろう。一つくらいヒゲを書いても」と渋野一色の装飾に本人は笑顔を見せたが、その表情とは裏腹に口を突いて出るのは「不安」という言葉。池が絡む17番パー5(510ヤード)では2日間の練習ラウンドで池ポチャ3発。予選2日間、同組となった先週の伊藤園レディースを含む今季2勝の古江には「今の私の状態では手に負えない」と心情を吐露した。右足裏の故障もあり、依然、手探りの状態は続いている。

 ただ、今季国内ツアー初の予選通過を果たした伊藤園の自己採点は「30か40点」。2週前のTOTOジャパンクラシックでは5点だった得点が大幅に増えた。復活への土台づくりは着実に進んでいる。

 《古江2週連続Vなるか》先週の伊藤園レディースで今季ツアー2勝目を挙げた古江は優勝を飾ったその日の深夜に兵庫の自宅に自家用車で帰り、録画で自分のプレーぶりを朝方までチェックしたという。「楽しそうでした。7番のアプローチは思ったようにできたので自分を褒めたい」と笑顔。この優勝で世界ランクは42位から30位へ上がり日本人4番手で初の海外メジャーとなる全米女子オープンに挑むことになった。「成績というよりいっぱい経験を」と無欲の挑戦を強調した。

 《全米女子オープン出場有資格者発表》米女子ゴルフの年内最後のメジャー、全米女子オープン(12月10~13日)の出場有資格者が17日、発表され、大会史上最多だった昨年の14人を上回る16人の日本人選手が出場権を獲得した。世界ランク6位・畑岡奈紗(21)ら同ランク上位陣のほか、同73位・小祝さくら(22)、同92位・西村優菜(20)らが海外メジャー初出場を決めた。同19位・鈴木愛(26)は開催地、米国での新型コロナウイルス感染拡大を考慮して出場を見送った。
 

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2020年11月19日のニュース