NHLドラフト候補入り 安藤優作の現在地(2) NCAA強豪でさらに腕磨く

[ 2020年11月19日 05:33 ]

USHLのファントムズ・安藤優作(右)(C)Youngstown Phantoms
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 NHL入りを目指し、16~20歳で構成される米ジュニアリーグ、USHLの「ヤングスタウン・ファントムズ」でプレーしているFW安藤優作(17)が、2年目のシーズンを迎えた。新型コロナウイルスの影響が直撃する中でも、着実に成長。10月に発表された来年ドラフト指名候補選手にも名前が入った。本紙のインタビューに応じ、今後への抱負を語った。(聞き手・杉浦大介通信員)

 ――来年からNCAA1部で、その中でも随一の強豪であるミネソタ州立大学マンケート校へ進学することが決まった。この大学に決めた理由は。10校以上から誘いがあったというが。
 「コーチの方々が熱心だったというのがありますし、自分の好きなプレースタイルでもあったのでそこにしました。1度だけミネソタにも行ってきました。ビジット(見学)したのはミネソタと、もう1校ですね。学校を見たり、施設を見たりして、自分に合っているなと思ったのでそこにしました

 ――勉強の方は。
 「結構、難しいです(笑い)」

 ――愛称は“アンディ”?
 「みんな“ユウサク”って言えないんですよ。(スラングの)“You suck(お前、最悪)”みたいになって、悪い言葉になってしまうので(笑い)。それで、みんな“アンディ”って呼ぶんです」

 ――ドラフトされた後、NCAAを経てNHLに進むというのが、近年の定番のルートになっている。
 「今年はUSHLでプレーし、来年NCAAに行って、NHLというのが今のところのプランです。できればNCAAに2、3年間行ってからプロに入りたいと思っています」

 ――さまざまな経験を経て、NHLのドラフトで指名されたら、どう感じると思うか。
 「ドラフトされたら嬉しいですけど、自分の夢はNHLで活躍すること。ドラフトにかかったからプレーできるわけでもないので、嬉しいんですけど、まだ油断はできないという感じですね」

 ――スカウトには、どういうところを見られていると思うか。
 「自分の武器の判断力とかですね」

 ――日本に帰った時、ご両親からはどんな言葉をかけられたのか。
 「お父さん、お母さんは結構厳しいので、来年に向けての特訓をさせられたり…。はい、そんな感じでした(笑い)。小さいころからお父さん、お母さんが試合のビデオを見せてくれたり、外で走らされたり。そういう面では厳しくされてきました」

 ――今後、直していかなければいけない課題は。
 「(今季の)1試合目はシュート数が0本だったので、今後の試合はもっと自分からシュートを打っていけたらとは思っています。レベルが高くなるにつれて、自分からシュートを打つのは難しくなるので、打てる時は自分からどんどん打っていきたいなと思います」

 ――NHLで憧れの選手は。
 「今はオベチェキン(ワシントン・キャピタルズ)ですね。NHLでもトップの選手。毎試合ポイントを挙げている選手で、どんどん自らシュートを打っていく選手なので、そういう選手になれたらなと思います」

 ――USHL2年目の今季に何を成し遂げたいか
 「去年よりももっとポイントを稼いで、しっかりドラフトにつなげられたらなと思います」

 ◆安藤 優作(あんどう・ゆうさく)2003年9月3日生まれ、北海道・苫小牧出身の17歳。明倫中の在学中にカナダへ留学。昨季からUSHLの、オハイオ州に本拠を置く「ヤングスタウン・ファントムズ」でプレーしている。1メートル73、69キロ。

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2020年11月19日のニュース