【玉ノ井親方 視点】貴景勝、考えるより自分の相撲貫け!志摩ノ海と1敗対決、勝利への鍵は…

[ 2020年11月19日 21:15 ]

大相撲11月場所12日目 ( 2020年11月19日    両国国技館 )

<11月場所12日目>宝富士(右)を攻め突き出しで下す貴景勝(撮影・久冨木 修)
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 首位に並ぶ貴景勝と志摩ノ海が1敗を守った。ここ何番か鋭い当たりからの出足が見られなかった大関だが、宝富士戦はよく前に出ていた。相手が左差しを狙ってくるのが分かっていたから、絶対に差させないように突いて出て、危なげがなかった。

 志摩ノ海は今場所ここまで2敗と好調な竜電が相手。低い姿勢で下からおっつけて、自分の形に持っていった。下手を取られたものの、頭を上げずに対応していたので、すぐに切ることができた。今場所は下からおっつけて、相手にまわしを許さない取り口が光る。

 13日目はその両者が対戦。立ち合いで当たってからの圧力の掛け合いが、勝負の鍵になりそうだ。貴景勝は相手を見ていては駄目。考えて取るようでは、志摩ノ海に押し込まれてしまう。必死に自分の相撲を貫き通すという気持ちが重要だ。それを相手にぶつけていけば、優勝に近づく一歩になる。(元大関・栃東)

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