IOCバッハ会長 15日から来日 東京五輪の「中止は議論しない」

[ 2020年11月13日 05:30 ]

記者会見するバッハ会長(IOC提供)
Photo By 共同

 国際オリンピック委員会(IOC)は11日、トーマス・バッハ会長が15~18日の日程で来日すると正式発表した。新型コロナウイルスの影響で来夏に延期された東京五輪・パラリンピックの準備状況確認が目的で、菅義偉首相や小池百合子都知事らとの会談、選手村(東京都中央区)や新国立競技場の視察を予定。選手とも面会予定で「全ての選手や関係者が自信を深められるようにしたい」と話す一方、菅首相との会談では「中止は論議しない」と断言した。来日前は自主隔離を行い、検査も受けるという。

 IOCはコロナの感染拡大状況を4パターンに分け、現在より深刻にはならない「2番目に安全度が高い」状況での開催を想定。バッハ会長は海外選手を招いた体操の国際大会や横浜スタジアムでの観客動員実験に触れ、「この状況でも安全に日本で大会を開催できると証明された。五輪でも適正な人数の観客を入れられる」と自信を示した。大会組織委員会の武藤敏郎事務総長は「東京へ行くことで、機運を盛り上げられると考えているのでは」と来日を歓迎した。

 《NBA日程回避「素晴らしい」》○…バッハ会長は来季NBAと東京五輪の日程重複が回避される見通しとなったことを歓迎。「これで最高の選手が東京五輪でプレーできる。選手や各国オリンピック委員会が望んでいたこと。素晴らしいニュース」と力を込めた。来季NBAは12月22日に開幕し、レギュラーシーズンは通常よりも10試合減の72試合で開催。ウィザーズの八村塁ら各国代表選手の五輪出場に道を開く決定となった。

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