アスリートらへの性的ハラスメント撲滅へ JOCなど6団体がスポーツ庁に要望書提出

[ 2020年11月13日 16:22 ]

「アスリートへの写真・動画による性的ハラスメント」ステートメントデザインチラシ
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 日本オリンピック委員会(JOC)を含むスポーツ関連6団体は13日、スポーツ庁に「アスリートへの動画・写真による性的ハラスメント防止」についての要望書を提出した。

 アスリートの盗撮、性的目的の写真・動画の悪用、悪質なSNS投稿により、アスリートが競技に集中できず、競技そのものを諦めざるを得ないケースも浮上していることを問題視。性的ハラスメント撲滅に向けて、JOC、日本スポーツ協会、日本障がい者スポーツ協会、大学スポーツ協会、高体連、中体連による連名で、スポーツ庁への協力をあおいだ。JOCの山下泰裕会長は「全てのアスリートが競技に集中し、大人から子どもまでがスポーツを心から楽しめる環境を作るために、このような卑劣な行為を撲滅していきたい」と力強く語った。

 6団体からの要望は(1)関係者間の情報交換の場の設置、(2)競技会場等での盗撮防止に関する事例共有の協力、(3)関係各省との連携の3点を明記。室伏広治スポーツ庁長官は「看過できない問題。スポーツ庁としても、要望いただいたことに取り組んでいく」と話した。

 同日には上記6団体と日本スポーツ振興センター(JSC)を加えた7団体で共同声明を発表。悪質な盗撮のほか、報道目的で撮影された写真などを性的な目的で加工されSNSに投稿する行為などを「卑劣」としてステートメントを作成。該当すると思われる写真や投稿の情報提供を受け付ける特設サイト(https://joc.or.jp/about/savesport/)を設置した。

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