小平が500Mで国内5季ぶり敗戦 バランス崩す「2度も手をついてしまった」

[ 2020年11月13日 11:35 ]

スピードスケート 全日本選抜競技会帯広大会第1日 ( 2020年11月13日    明治北海道十勝オーバル )

女子500メートルで2位となった小平奈緒
Photo By 代表撮影

 女子500メートルで18年平昌冬季五輪金メダリストの小平奈緒(34=相沢病院)が2位に敗れる波乱があった。100メートルを10秒51でトップ通過しながらもカーブでバランスを崩し、優勝した同走の平昌五輪代表・郷亜里砂(32=イヨテック)に0秒02差の38秒30にとどまった。小平が国内大会の500メートルで敗れるのは15年の全日本スプリント以来、5シーズンぶり。

 会見した小平は「練習では凄く調子が上がっていたのに、2度も手をついてしまう大きな失敗をしてしまったのは残念。ブレード(刃)が抜けたのか、靴が氷を擦ったのか、溝があったのか…」と振り返った。左足が2回、氷に接することなく「空振りのような感じ」になったそうで、「転ばなかったのはよかった。右足でしっかりリカバリーできた」と話した。

 今季開幕戦となった10月下旬の全日本距離別の500メートルでは37秒73で優勝。距離別の前は長い距離の練習を積んだが、今大会の数日前は男子のトップスピードについていく練習を消化したという。「今日は失敗して惜しいけど、明日(1000メートル)と(来週の)八戸(大会を見てみたい」と前を向いた。新型コロナウイルスの感染拡大で年内のW杯が中止となり、現状では実戦は国内大会に限られる。「開始時間が早い。今朝も6時朝食で7時出発。海外は昼から夕方にかけてが多いので、日本っぽいなという感じ」と話しつつ、長距離移動や時差がないため「体への負担が少ない」としてリカバリーやコンディショニングに時間を割ける利点を指摘した。

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